ようこそClub SLAZYへ!〜『Club SLAZY』入門〜
私は自分の好きなシリーズ舞台を挙げて欲しい。と言われたら、以前ブログに書いた『メサイア』シリーズと『Club SLAZY』シリーズを真っ先に挙げます。この大好きで素晴らしいシリーズ『Club SLAZY』の紹介を以下少しさせてください。
『Club SLAZY』シリーズのあらまし
”大都会の片隅「DILLY DALLY ST 24-7」に存在すると言われるメンズキャバレー『Club SLAZY』そこへ訪れることが出来るのは「ガーネットカード」と呼ばれる招待状を手にした深い悲しみを持つ選ばれた女性のみ。重厚で趣のある扉を開けると美しい男性達が華麗に歌い、踊り、女性たちを魅了する…”
三浦香さんが脚本・演出をされている完全オリジナルの舞台『Club SLAZY』
”SLAZY”とは”S級の怠け者”と言う意味の造語で、ショーステージでキラキラしているスター達はショーの幕が降りると怠け者だったり、気弱だったり、ナルシストだったり…途端にちょっと残念になってしまう、人間臭い愛すべき登場人物達の深い人間ドラマが描かれます。
シリーズは昨年末に一区切りを迎えましたが、年内のテレビドラマ化も決定しています。
シリーズ本編は以下の6作とライブDVDが1本。
記念すべき1作目。遠藤くんがSLAZYにやってきてEndになるまでの話。まだ先の上演が決まっていない、シリーズとして固まっていない段階の話なので、他のシリーズ作品と比べるとちょっと雰囲気が違う印象です。
Cool Beansの心に影を落とした7年前の出来事を、彼の先輩であるKingとOddsの話を紐解きながら、LAZY達の葛藤・嫉妬・悲哀が描かれる2作目。少し落ち着いた雰囲気の中、静かに描かれていく心理的な描写が観ていて段々沁みてきます。
トップエースと2ndエースがいっぺんに不在になってしまった店に突如現れたRetiとRiddle。彼らから店を守る為にCool Beans・Deep・Endが立ち上がって成長するちょっと体育会系のノリの3作目。こちらの作品から伊勢直弘さんが脚本に加わります。
8年前にやってきた”ドン底兄弟”の話を軸に現在と過去が交錯し意外な登場人物の意外な過去が明らかになる4作目。3から手前はどこから見ても比較的話が分かりますが、個人的に4・AW・finはセットで見て欲しい作品。
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- 発売日: 2016/11/30
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3年前Actがトップエースになる少し前の話。シリーズのスピンオフ的な作品。過去作で散りばめられたSLAZYの世界観の謎を明かしながら同時に根底から覆してより謎を深める衝撃作。内容も他の作品に比べてダークで重め。
Club SLAZY The Final invitation~Garnet~ [DVD]
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現在のClub SLAZYに”改革”がもたらされ、自分達の立場や存在を見つめ直しながら未来へ進むこれからのClub SLAZYの話。2時間半息つく間も無くほぼほぼ歌って踊り続ける凄い舞台(笑)過去のシリーズのエッセンスも随所に散りばめられていて、シリーズ観続けた後最後に訪れる多幸感は言葉に出来ません。
「Club SLAZY 大感謝祭」みたいな内容。ライブと銘打ってありますが、ちゃんとお芝居してます。登場人物がシャッフルで劇中の持ち歌を歌うシリーズ観続けたファンにとって夢の様な内容をやってのけてくれました。カバーする側もされる側も凄い。SLAZYの出演者のレベルの高さを再認識するライブ。
登場人物の紹介
Club SLAZYにはシリーズを通して魅力的な登場人物が沢山います。
物語の中では
ソロステージを許された選ばれし5人のパフォーマー「LAZY」(序列はトップエース・2ndエース・3rdスター・4thスター・5スターの順)
Club SLAZYを支える裏方「Mystic」
LAZYを目指して研鑽する見習いパフォーマー「Newjack」
と言う絶対的な順位づけと共にそれぞれの役割があります。
それぞれの役割を明記しながらここでは登場人物を紹介させてください。カッコ内は出演している作品を示します。(Another Worldは”AW”、Finalは”fin”と表記します。ライブは今回割愛します。すいません。)
Act/大山真志(1・AW)
現役トップエース。ステージ上で男女問わず魅了する色気の持ち主。上下関係の中で揉まれてきた、自分に厳しく人にも厳しいザ・体育会系。訳あって自分探しの旅に出てしまう。
恵まれた体格から繰り出されるキレキレのダンスとバリトンの歌声は圧巻。とても声が響いて通るしダンスも見栄えがする。
Bloom/太田基裕(1・2・4・fin)
現役2ndエース。Actがいなくなってからは代理トップエースも兼任。ステージ上ではクールなエロスを振りまくが、一歩舞台を降りれば”天国への階段を登りたがる”死にたがりでオバケ大好きなマイペース不思議ちゃん。Deepと仲が良い。
独特のアダっぽい声質にぴったりのナンバーを色っぽく歌う。手つきがセクシー。ダンスは少なめ。
CoolBeans/米原幸佑(1・2・3・4・fin)
現役3rdスター。Club SLAZYのマシンガンナルシスト。自分大好きな超俺様と見せかけて、誰よりも仲間思いで優しくて面倒見が良くて繊細。同時に”弱くて惨め”な自分と向き合う強さも持っている。AWも最終日に滑り込んだシリーズ全てに出演しているMr.SLAZY。
SLAZYきってのアッパーチューンを歌い、彼が歌うととにかく盛り上がる。と見せかけて泣かせるバラードも上手い。
Deep/加藤良輔(1・3・4・AW・fin)
現役4thスター。酒癖と怠け癖が酷く、いつも酔っ払いながらいかにショーステージをサボるか思案している。 Endの教育係…と見せかけてお世話をされている。Bloomと仲良し。
トリッキーな動きのダンスと明るい声質を生かしたポップでハッピーな曲調のナンバーを歌う。ジャジーで色っぽい曲もお手の物。
End/井澤勇貴(1・3・fin)
現役5スター。恋に敗れた人生後ろ向きな青年。何故か男性には届かない筈のガーネットカードを手にしてClub SLAZYにやってきた。弱気な割に強気。他のLAZYのツッコミ役。Deepのお世話係。
とにかくダンスが上手い。あと脚が長い。透明感のある澄んだ歌声でバラードもセクシーなナンバーも歌い上げる。
Q/法月康平(2・3・4・AW・fin)
ショーステージの裏方であるMystic。LAZYやNewjackを始めとするお世話係もやっている様子。 柔らかい物腰と丁寧な口調でそつなく仕事をこなし、周りを見透かした様な隙の無い言動をする。
上に通る伸びのある声で、様々な感情が溶け込んだミュージカルナンバーを歌い観客をSLAZYの世界へ誘い込む。
Odds/藤田玲(2・4・fin)
7年前の2ndエース。Cool BeansとDooBopの教育係。計算高い俺様ナルシストだが、本当は繊細で優しい人間好き。過去に店を辞めてしまっていたが、とある事情でSLAZYに呼び戻される。
芳しい色気を振りまきながら、色っぽい歌声で観客を誘惑していく。華麗なステッキさばきと客降り破壊力は最強。
Zs/藤原祐規(1・2・3)
Club SLAZYの支配人。三度の飯よりとにかく寝ることが大好きな三年寝太郎。何も考えていないように見えて、本当は誰よりも先を見据えて計算が出来るキレ者であり、同時に誰よりも愛情深い人物。
Fly/才川コージ(1・2・3・4)
Cool Beansを神の様に崇めているNewjackの一人。自分がLAZYになれる日に向け日々励んでいる。軽やかな身のこなしのバク転は見もの。
Glaf/後藤健流(1・2・3・4・AW)
Cool Beansを神の様に崇めているNewjackのもう一人。”雰囲気眼鏡”と人から言われることを最も嫌っている。
パキパキでキレキレのダンスパフォーマンスは随一。
自分達より入店が後のEndが先にLAZYになってしまった為、FlyとGlafは彼に対しての当たりがキツイ。
DooBop/倉貫匡弘(4・fin)
Cool Beansと共にOddsの下でNewjack時代を過ごした同期。今は店を退いてしまっているが、訳あって再び店に姿を現わす。
Ya/大須賀純(1)
ZsがLAZYで2ndエースをやっていた時代の同期のLAZYのトップエース。ZsにそそのかされSLAZYを2人で抜け出したまま彼だけ店に戻らなかったが、数年後目的を持ってSLAZYに舞い戻って来る。
King/渡辺大輔(2)
7年前のトップエース。店に来た人々全ての幸せを願いショーステージに立っていたが、1人の女性に恋をしてしまったことで徐々に変化していく。
Peeps/山下翔央(2)
新人の見習いNewjack。Club SLAZYにNewjackとしてやってきたの何か理由がある様子。
突然Club SLAZYに現れた謎の二人組。
LAZYも脅かすレベルの歌とダンスを披露してくる凄腕パフォーマー。無口でミステリアスな雰囲気を持つのがReti。明るくお喋りなのがRiddle。
Will/東啓介(AW)
3年前のトップエース。先見の明があるにも関わらず、常に弱気で後ろ向き。プレッシャーにもすこぶる弱く、いつもビクビクオドオドしている。
V.P/Kimeru(AW)
3年前の2ndエース。ちょっと(?)お節介で口煩い。エレガントにあることを信条とし、Willのことを常に気にかけている。
Eyeball/長倉正明(AW)
Actが面倒を見ていたNewjack。後に5スターに昇格する。個性派揃いの3年前のSLAZYの中である意味1番しっかり周りを見ていた人物。しかし、とある理由から店から姿を消す。
Mr.X/石坂勇(3・AW)
Club SLAZYのオーナー。ただならぬ雰囲気を持つナイスミドル。常に変革を求め、停滞や否定をする人物達に試練や罰を与える。SLAZYの中では彼の言うことは絶対。
『Club SLAZY』と言う作品の魅力
まず特筆すべきは煌びやかで華やかなショーステージ!キャラクターの当て書きの様な曲や歌詞に加えて、演じる俳優さんもアイコンになる様な声や歌い方をする幅広く様々なタイプの”歌が上手い”方を見事に揃えています。(この手法はなんとなく歌を売りにしたアニメ作品の中で歌われるキャラクター毎のキャラクターソングを彷彿とさせると私は思ってます。)
その魅力の一端を担っているのは何と言ってもAsuさんが作詞・作曲されている楽曲。ミュージカルを観ても曲が印象に残らない作品って結構あるんですが、SLAZYはジャジーな曲にポップな曲、ミュージカルナンバー…と曲の雰囲気も幅広いのに、どの曲も2、3回聴くと何となくメロディと歌詞がなぞれてしまう。それくらいキャッチーで耳に残ります。加えて振り付けの當間さんの曲とキャラクターに合わせたダンスの振り付けも見事としか言いようがありません。
加えて出演者のパフォーマンスのレベルも非常に高い。
「よくここまで歌って踊れるイケメンを揃えたな!!!」
と驚く位に。決して2.5次元の舞台ではありませんが、キャラクターの立て方やキャラクターの誇張の仕方は印象として近いものがあるかもしれません。
かと思えばストレートプレイのパートではキラキラしたショーステージの裏で巻き起こる騒動を各登場人物のキャラクターを掘り下げながら、それぞれの心情や葛藤、そして観ている我々が驚くどんでん返しが丁寧に描かれ、観ている我々も『Club SLAZY』のショーステージを観に来ている観客でもあり、同時に別の役を担う存在でもあり…と観客も含めて空間全てが『Club SLAZY』の世界に生きる存在と化していきます。
出演俳優さん達のレベルの高い演技もパフォーマンスもガッツリ楽しめる。ミュージカルでもストレートプレイでもなく、寧ろ両方の美味しいところが全て見られる。そして我々観客も含めて世界観を作り上げる唯一無二の作品。それが『Club SLAZY』と言う作品なのです。
何より作品全てに製作スタッフや俳優さんの愛情が随所に見て取れる本当に素敵な舞台です。だからこそファンにも愛されている作品なのだと思います。
見ていて最後には誰かを思う大切な気持ちをいつも呼び起こさせてくれる『Club SLAZY』色々な人に本当に観てもらいたい素敵な作品です。
是非このブログのどこかで少しでも興味をもって戴いた方はシリーズどこからでも構わないので手に取って貰えると嬉しいです。
好きな俳優さんの好きな舞台の話〜染谷俊之さん編〜
元々舞台に限らずですが、観に行くのは好きだったのですが、紐解いてみると今の様に舞台を色々観に行くようになったのは染谷さんがきっかけだったんだろうなあと思い返してます。
染谷さんは”そめさま”って呼んでるんでこの後からは”そめさま”って呼び始めます。
そめさまと出会ったきっかけ
きっかけは妹が先にハマったことです。妹は『弱虫ペダル』の京都伏見高校が好きで、友人に誘われて観に行った舞台の『弱虫ペダル』で御堂筋役の村田充さん(今神田沙也加さんとの結婚で話題ですね。)と石垣役の染谷さんにまんまとハマって帰ってきました。
今まで2次元しか見て来なかった妹が突然色々な舞台のチケットを取り始めて割とびっくりした当時の思い出(笑)
本当まだ舞台に対しての好みとかが解らず鼻が効かないのでそれこそ妹が片っ端から取っていたチケットで公演が被ったチケットをよく譲って貰っていました。
最初にそめさまを観たのは『グッバイシェイクスピア!!!』と言う小劇場の舞台。その時は
『おお。これが妹が好きな噂のそめさまか…!』
というのが先に来てしまった印象です。
あと、「泣きの演技畳み掛けてくるな…!」とも。
キャラクター自体としては共演していた木村敦さんの役の方が多分好みだった気がします。
内容としてもとても面白かったのですが、今観たらまた別の印象を受けるのかもしれません。
そめさまも私の中のターニングポイントが『メサイア』なんですよね。
これも、たまたまそめさまが出るということで妹がチケットを取っていて、重複したチケットを譲って貰っていたのです。
それまではそめさまは結構明るい感じの役を拝見することが多かったので、
『メサイア』で演じた間宮の控えめでどこか感情を抑えた儚げな雰囲気とか、伏し目がちで哀しげな表情とか、あと耳が良い設定だったので耳元の髪を搔き上げる仕草とか…どれを取っても凄い綺麗で。ある種の色っぽさがあって。
改めて「綺麗な人だな。」って観ていて魅入ってしまったんです。
そめさまは井澤くんと元々ペアを組んでいる役だったのですが、先のブログの内容の通りあくまでサポート役でさして目立たなかったんですよ。
そこからの続編の『鋼ノ章』「『メサイア』面白いから主演楽しみだねー!」
なんて妹と言っていたら
とんでもなかった。
「楽しみだねー」なんて生温い感情を持っていた当時の自分を張り倒したかった。
普段のふんわりした雰囲気を全て覆す、そめさまから溢れ出す憎しみ、哀しみ、絶望。と負の感情のオンパレード。とりあえずしんどい。彼を見ているのすら苦しい。でもその絶望と哀しみに身を焦がして顔を歪ませるそめさまから目が離せない。逆にその歪さが美しいと思うくらいに。
最初に見た時の「泣きの演技が畳み掛ける」って感覚が間違ってなかったのと、私が見たいそめさまってこれなんだな。
…と気づいた瞬間でもあったのでした。
個人的にそめさま出演の好きな舞台
こういう言い方をするととても失礼なのは解っているのですが…
そめさまは出演作が多いんですけど、本当に玉石混淆と言うか…
舞台自体や、そめさまの役回りも自分の好みに合う合わないが幅広いと言うか…
でもその分様々な出演舞台を観に行くことで自分の好みの作品や舞台の見方が解ってきたと言うのもあると思ってます。
私の見たいそめさまの演技を見られる舞台は悲しきかな大抵キャスト変更してしまうんですよね。
とりあえず知名度もあって個人的に凄い見て欲しいのはストレートプレイ版の「舞台 刀剣乱舞」いわゆる刀ステ初演の鶴丸。
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鶴丸のゲームの「衣装は白一色でいいのさ。戦場で赤く染まって、鶴らしくなるだろう?」と言う台詞を聞いた時、私は普段は飄々としている鶴丸に対しての人を斬る事に対する悦びというか…底知れない怖さの様なものを抱いたのですが、同様の台詞がそめさまが舞台で言った時のゾッとするような雰囲気とか表情を見て「…これだよ!!!」とめっちゃ思ったんですよね。
再演の健人くんとそめさまの鶴丸のアプローチは全然雰囲気が違うので、どちらが良いかは本当個人がゲームで抱いているイメージと好みによると思います。
健人くんの鶴丸の方が優しそうで、あえて道化を演じてるようなイメージ。これはこれで好きですが、そめさまの鶴丸のあの白装束を数多の敵を斬り血染めにして、レベルカンストさせてそうな強い空気感と凄みが私は好きです。
井澤くんに続き完全に『メサイア』の回し者みたいになってますが…
やっぱり『メサイア〜鋼ノ章〜』は観て欲しい…
『メサイア』はそめさまの表情演技が秀逸なんですよ…振り子の様に動く心と、ポイントポイントで人に対して絶望して心を殺していく様子が。深く絶望して。全てを諦めて。憎悪以外の感情が死んでしまった化物の表情から井澤くん演じる有賀の一言でふっと人間の表情に戻る瞬間が。全てを知るのが遅すぎた間宮の「ごめんよ」の台詞の今までとの回し方の変化が。
井澤くんとの剥き出しの感情でぶつかり合うアクションシーンは動けて演技も出来る俳優さん同士ならではだと思います。
しかしこのシリーズ出演してる作品全部でそめさまの役は可哀想な気がするぞ…
メサイアも刀ステもとにかくそめさまは動ける!殺陣もアクションも早くてキレキレです。役の雰囲気と殺陣という点では「幻の城」も好きです。
少し影のある霧隠才蔵の役が本当にぴったり。主演の鈴木拡樹くんの演技も圧巻。ただ、個人的な好みの話をすると舞台の話自体が余り好みではないんですよね…
出演者の演技を見るという観点においては文句なしです!
あとはちょっと見る人選ぶかも知れませんが、舞台版の『ヴァンガード』のレンも好きですね。
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ジャンルがジャンルなので、2.5次元としても見に行きづらいジャンルだと思いますし、ゲームのルールやカードの効果が舞台だけだと若干解りづらい難点があるのですが。
(観に行った時は妹がヴァンガードが好きで全部解説してくれました(笑))
自分の元を去った櫂くん憎悪を抱き執着する様や。普段の底知れない雰囲気の醸し方とか当に「上手いな〜。」の一言。
ちなみに櫂くん役は健人くんなので俳優的に鶴丸二振見られますよ。
ここまで書いて読み直してみると
「そめさまヤバイ人なんじゃないか…」
と思われてしまいそうなものばかり挙げてしまったのですが、イベントや舞台挨拶で拝見するとトークの感じが少し不思議でフワッとしたちょっと天然の雰囲気の綺麗なお兄さんです。
前に紹介した太田さんと共演している『マスタード・チョコレート』も楽しみですし、今年の夏のTRUMPシリーズ新作『グランギニョル』の主演は久々に私の好きそうなそめさまを見られそうな期待感に溢れています。
若手俳優界隈でも恐らく人気はトップレベルだと思うので、願わくばもっと幅広く色んな役を2.5次元でもそれ以外でも舞台で演じるそめさまが見てみたい…と思う次第です。
好きな俳優さんの好きな舞台の話〜井澤勇貴さん編〜
井澤くんはスタイルも良いし格好良いとは思うのですが、そこを差っ引いたとしても出演作品を見れば見る程求心力があって「もっと他の作品を見てみたい」と魅了されてく、華のある魅力的な俳優さんだと思います。
井澤勇貴くんとの出会い
初めて拝見したのは「メサイア〜翡翠ノ章〜」でした。そもそもメサイアを観に行ったのがたまたまだったので、当時はオールバックの見た目のインパクトと本人の強そうな雰囲気にひたすら気圧された印象。ただ、舞台の話の中ではサポート的ポジションなのでさして目立たず。「良い声してる俳優さんだな。」位にしか思ってなかったのです。
…が。
続編の「メサイア〜鋼ノ章〜」
元々最初に見た時からメサイアの黒い服は私のフェチ心をくすぐりにくすぐっていたのですが、続編の鋼の章で発覚した有賀の設定が
フルスロットルビンゴー!!!
と私の脳内でゴングをかき鳴らす程度に私のツボ設定を炸裂させてきました。
これを言うと凄い語弊があるかもしれませんが、メサイアの有賀に関しては、私のフェチ心を全開に満たしてくるパーフェクト賞の設定なので、正直メサイアに関してだけは井澤くんが好きなのか有賀が好きなのかよくわかりません。
それぐらい有賀好きです。
そんな「メサイア」で孤高で最強の元暗殺者の雰囲気醸しまくって演じていたのが22歳のうら若き青年とか嘘だろ!!!
と、1人で頭を抱える日々。
当然他の出演作品が気になり始めます。そこから辿り着いたのが
「Club SLAZY」
井澤くん演じるEndの出演作品としてまず3から観始めたのですが、
…え?有賀演じてた人と同一人物だよね??
と2度目の衝撃を受けることに。
まず台詞を発する声質と喋り方が違う。
有賀は結構低めに声を作って、台詞の喋り方も重い感じなのですが、
Endは普段の喋る声のトーンと同じ感じで、ちょっと声が裏返しになりかけていたり、台詞の感じもせせこましかったり…。って言うか歌上手くないですか!!??
しかも、舞台の上での佇まいや立ち振る舞いも違う。
有賀は少し重心を後ろにかけ、肩で風を切って大きく歩くので、有賀の方は実際の体格以上に大きく強そうな印象を受けます。
対して、Endは常に手を前に組んで節目がちに前かがみ。歩く感じもちょっとせせこましくて、とてもおどおどして見える。
Club SLAZYのEndは恋に敗れた弱気で人生後ろ向きな男の子。
メサイアの有賀は愛を知らない強くて冷徹な殺人機械。
ほぼ対極に位置する役でありながら台詞がなくても佇まいだけでそれぞれのキャラクターを示せてしまう。
しかも、この過渡期にる・ひまわりファンで滝口幸広さんや大山真志さんを推してる友人が共演していた出演舞台のDVDを提供してくれたのがトドメ…
結果としてそれぞれ良い意味で違うキャラクター魅せ方と演技の落差にやられて、「他の作品ももっと観てみたい!」
と思ううちに出演作品を追うようになって行ったのです。
個人的に好きな井澤くんの作品
あれだけ前半に長々と書いたので最早何も言うことは無いかもしれませんが、
井澤くんの凄さを感じるには
「とりあえずClub SLAZYとメサイアを観てくれ!!!」
ということを声を大にして言いたい。
この2本を見るだけで役の振れ幅の広さは十二分に解ります。
井澤くんのトータルのポテンシャルの高さを味わうのは「Club SLAZY」の方がオススメかもしれません。
スタイルの良さを全面に生かした他の追随を許さない滑らかでキレキレのダンスと、透明感があって伸びのある歌声。「Club SLAZY」に来て少しずつ変化して行くEndくんの心理を丁寧に見せてくる演技。どこをどう切り取っても物凄い魅せてきます。
華やかな感じの役が多い印象なので「メサイア」の有賀は割とイレギュラーなんだな…と様々な出演作品に触れた後思いました。
表情一つ変えなかった有賀が徐々に奥に秘めた感情を露わにし、最後に堰切って溢れ出す過程や、相棒である染谷俊之さん演じる間宮に対しての特別な思いの滲ませ方、その感情を乗せながら激しいアクションを繰り広げてくる様は圧巻です。
自分の趣味を全面に押し出してしまいましたが、今の代表作となるとやはり松ステのF6おそ松になるんでしょうか?
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爽やかジャスティスのエロい腰つきとキレキレのダンスを堪能して戴きたいところ。
ただ、2.5次元だと原作のキャラクターありきで、元のキャラクターの強さに印象が比例するのも理解できるので、これだと魅力は伝わりきらないかなあ…ともちょっと思ったりします。
2.5次元舞台ならば併せて、舞台初出演作品の「PEACE MAKER〜新撰組参上〜」の鈴。
見た目が鈴に近いかと言ったらちょっと違うのかもしれませんけど、読んだことがある方は解る通り鈴は最終的に復讐心と狂気に駆られていきます。本編はその手前で終わるのですが。
最後の「あ、鈴。壊れちゃったんだ。」って見ていて狂気を内包したゾッとする空気感を醸す演技は見ていて初出演と言えど現在の片鱗を感じます。続編はやらぬまま終わっていますが、正直壊れきってしまった井澤くんの鈴も見てみたかった気がします。
そして、本当に素晴らしいと思ったのが
メサイアの演出をされている西森英行さんが所属するInnocentSphereという劇団で出演されていた「悪党」という作品
http://www.innocentsphere.com/back-number/akutou/
池田屋小学校の事件を題材にした作品で、被害者の児童の兄の役なのですが、犯人に対する攻撃的な剥き出しの憎悪と仄暗い瞳は最早劇中の登場人物以外何者でもなかったです。他の出演者の方の演技も素晴らしく、観劇中演技に飲み込まれてしまいそうな感覚と言うのを初めて味わった気がします。
とにかくどれを切り取っても良い演技をしていて出演作品を見る度に平伏してしまうのですが、実力の割に出演作品が少ない印象があります。
ご本人のSNSを見る感じだと、今後映像関係のお仕事も増えてくる感じなのかしら〜。と思いながら拝見してます。
映像で色んな人が井澤くんの演技見てくれたら嬉しいなあ!と思うと同時にやっぱり出演作品毎に纏う空気感の変わるあの雰囲気を舞台で堪能したいなあ!
とも思ってしまいます。
これだけ観る作品観る作品で演技で魅せてきて感心するのに、まだ24歳とか信じられない(笑)
これからもっと伸びて行くことに未知の末恐ろしさすら感じます。
推しの贔屓目なのは解っていますが、今後色んなシーンで活躍して爆売れすることを願ってやまない俳優さんです。
好きな俳優さんの好きな舞台の話〜太田基裕さん編〜
太田基裕さん。通称もっくん。
以下もっくんと呼ばせて戴きます。
最近だと刀剣乱舞のミュージカルで千子村正を演じていましたが、
刀ミュに行った2.5次元作品ビギナーな周りの方々が、見終わって帰ってくると「村正めっちゃ良かった!可愛い!!村正好き!!!」と言って帰ってくるのを目の当たりしていた今日この頃。
刀剣乱舞のゲーム上の千子村正は”可愛い”タイプのキャラクターではないであろうことからも御察しの通り、決してミュージカルの千子村正はゲームの千子村正とイコールのキャラクターでは無いと思います。それでも、あの妖艶で色っぽい村正もありだな!と思わせて魅了してしまうもっくんの役作りや本人の魅力の底力をひしひしと感じています。
私にとっての”初めてのもっくん”
私がもっくんを初めて見たのは「弱虫ペダル」の舞台のDVD。
『凄い今泉くん役の人爽やかなイケメンだな!ぴったりだ!!』って思ったのを覚えてます。
初めて舞台で生で見たのは「メサイア〜鋼ノ章〜」でした。正直キャラクターとしては私の中で余り颯真はピンと来ていなかったのですが。(好みの問題です)
たまたま私が行った回のカーテンコールの挨拶がもっくんで、ふんわりとした優しい喋り口と何より笑顔が眩しくて。
『笑顔…可愛い…100点…』
って思ったのも覚えてます(笑)
「幕末ROCK」や「テニミュ」など出演作品の映像を見せてもらう事も多かったのですが、私の中で”観に行く作品に出ていたら嬉しい俳優さん”の域を暫く脱しませんでした。
その域をぶち壊した作品が、オリジナルの舞台作品である
「Club SLAZY」
後述予定の井澤くんの出演作品を探していたら辿り着いたこの作品。
ほぼ時期を同じくして妹が
「周りの人の評判が良いからチケット取ってみた。主演もっくんだよ。」
とたまたまチケットを入手してくれて、予習がてら過去作品を見始めたのが運のツキ。
ソロのショーステージパートのもっくんのオーラとエロスにびっくり!
声のアダっぽさ、立ち回りや手の動きのセクシャルな色っぽさ、歯の浮くようなセリフ…
「そんなん2次元限定しか萌えないでしょ…」と思っていたものを全て現実で見せられているのに2次元を超えてキュンとする!萌える!!
「抱いてええ!!今宵は激しく抱いてえええ!!!」と叫びたくなる気分にさせる!!(笑)
本公演も1回しかチケットを取っていなかったのに気づくとリピーターチケットを握りしめている自分がいるのでした。
ここからもっくんの魅力に当てられる楽しい日々が始まったのです(笑)
個人的なもっくんオススメの作品
もっくんは幅広く色々な作品に出演されているので、好きな作品は結構あります。
映像化されてないもので好きなものも結構あるのですが…
「刀ミュの千子村正最高でした!」
と言う方はどのジャンルが好きかにもよると思いますが、
辺りがまずはオススメかな…と思います。
今は全てキャスト変更してしまっていますが、それぞれのキャラクターの個性のアプローチがありつつ、もっくんの魅力も堪能出来ると思います。
どの作品も作品としてもとても面白いので、原作が好きな方にもご満足いただけるかと…!
特に初期の弱虫ペダルは村井良大さんや、鈴木拡樹さんを始めとして目下今各方面の舞台で活躍するある種最強の布陣なので観て損は無いと思います。
あとはやはり、先に書きましたが個人的に外せない「Club SLAZY」シリーズ
もっくん演じるBloomは本当にとっても魅力的。
もっくん自身の爽やかな色気や繊細な演技がめいっぱい堪能できる作品だと思います。シリーズ後半に行くにつれてBloomのキャラクターとしての魅力ももっくんの演技の魅力もどんどん深まって来ます。
シリーズ通して観ているとショーステージのパートの歌がどんどん上手くなって行くのもとても観ていて楽しい。
ちなみにもっくん演じるBloomが出ているのはシリーズ中 無印・2・4・そしてこれから出るfinですが、4とfinがとてもオススメ。大好きです。
あとは観た人が口を揃えて「あれは衝撃。ヤバイよ!」と言うのが
「マグダラなマリア」シリーズのアンナさん。
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私も周りから「ヤバイよ」と言われて興味をそそられてDVDを買って観てみたのですが。
うん。なるほど、 ヤバイ!!
もっくんは”パツキンのパイオツカイデー”なクールビューティの役なのですが、文句なしで本当に美人!
お色気シーンもあったりするのですけれど、これが見ていると女性が艶かしく脱いでる様にしか見えなくて!本当見ていてイケナイものを見ている様でドキドキしてしまいます(笑)
シリーズ中色々な格好をしていますが軍服が1番好みかな…アンナさんに踏まれたい…
舞台作品としてもとても面白いのですが、脚本・演出・作曲・出演…と全てを担っていた方が不祥事を起こしてしまいDVDの生産が止まってしまっているのが難点。(一部再販されているのでしょうか?)
作品としては重ね重ねとても面白いです。作品に罪は無い…
映像化はされていませんがとあるホテルのロビーでの人々の様子を描いた群像劇
「 VIVID CONTACT -re:born-」
の仕事のデキるの女性役もとても素晴らしかったです。仕草や立ち回りがまるで女性。
『いる!ああいう女の人いる!!』と思う位に。
あとはやはり 「ジャージーボーイズ」のボブ・クルー役でしょうか。
「ジャージー・ボーイズ」は最強第24回読売演劇大賞にて最優秀作品賞に輝いたことでも話題になりましたね。
公演中に新聞の作品評でボブ・クルーを演じるもっくんが評価されてていてファン心理としてほくそ笑んだ覚えがあります。
「ジャージー・ボーイズ」の演出・藤田俊太郎さんとは「手紙」と言うミュージカル作品でももっくんは共演されています。本当に素晴らしい演出をする方なので他の演出作品でも見てみたいし、来年の「ジャージー・ボーイズ」再演の時はまたもっくんのボブ・クルーが見たいなあ。とワガママながら思っています。
私は次に出演予定の「黒子のバスケ」の舞台で作品中屈指のゲス野郎”花宮 真” をもっくんがどう演じるかもとても楽しみなんですよー!(黒バス自体の作品も大好き。)
以上。大分長くなってしまいました…
もっくんは出演作品も多いので、あくまでこちらに挙げた作品群は私の個人的な趣味です。他のファンの方のファンの方の数の分だけきっと好きな作品やオススメ作品があるとは思いますが、きっとどの作品を見ても色んな魅力に出会えると思うので、刀ミュの千子村正から知った方も是非もっくんよろしくお願いします!
推しの話をしてみよう
人様の推しの話を聞くのは好きなのに、自分の好きな俳優さんの話をするのは元々観劇にハマるのが遅かったので、
「そんなにファン歴も長くないのに!」
と怒られそうなのと、自分が恥ずかしいのとで今まで避けてきたのですが、他の方のばかり読んでるのも不公平なので勇気を出して書いてみようと思います。
はじめに
好きな俳優さんは沢山います。そもそも、自分が演じる人に傾倒をする時って、とにかく作品が好きで好きで…と言う場合が大半なので、自分の好きな作品に出ている出演俳優の方々は皆好きになってしまいます。箱推しが基本です。
その中でも推しになっている人は、作品の中で登場する好きなキャラクターをとことん拗らせて「このキャラクター誰がやってたんだろ…」ってリサーチし始めた結果様々な付加価値に気づきズブズブ沼に堕ちていっている感じですね。
そんな私の観点の上での現状の推しの方々はこちらです。
その1 井澤 勇貴さん
多分現状で一番の推しは恐らく彼なんだろうな…と思います。第三者視点の私がそう言ってます(笑)
雰囲気に華があってスタイルの良い迫力のあるイケメンですが、そこが好きな訳ではなく、一番好きな所は役毎に役に合わせて纏う空気感が全く変わる所。
それぞれその役に合わせたアプローチをしてきて一つとして同じ印象を受けるものが無い。それが舞台上だけではなくビジュアル写真とかでもその空気感を醸せるので、登場人物として舞台の世界に元々生きていて、息づいているかのように毎回錯覚させられます。
だから、毎回どんな役でどんな演技を見せてくれるのか非常に追っていて楽しみ。
あと、めっちゃ動ける俳優さんでダンスもアクションも非常に上手いんですが、これが手先まで神経の通った綺麗な立ち回りをするんですよ。動きが指先まできっちり綺麗。挙句歌も上手い。勝手に妹と付けた異名が「クリスタルボイス井澤。」
若干24歳で出来ないことはあるのか!?と言うレベルでいつも彼のポテンシャルの高さに平伏してます。
天は二物を与え過ぎじゃない!?(逆ギレ)
オフの見た目や服装、SNSなどでの発言が派手。悪く言うとちょっとイケイケでガラが悪くて見た目で敬遠されてしまいそうな所もあるのは否定しないんですけど…その見た目に反してトークを拝見すると一人称が大半”僕”で地声が見た目のイメージより高くて柔らかいのと、歳相応の喋り方をする所が可愛いです。
ファンの贔屓目の余談なんですけど、
過去に機会があって接近系のイベントに行った時の対応が所謂世間が言う神対応とは違うのかもしれないけど、非常に真摯で丁寧だったので、私あの対応とイベントで歌った彼の星野源のカバーで向こう3年は生きられると思いました。
その2 染谷 俊之さん
染谷さんは「美女メン」と評される位フェミニンで麗しい見た目をしてますし、そのイメージ通りの柔らかい役やフワッとした役も上手いんですけど、染谷さんの凄さは内に秘めた負の感情の表現の深さだと思ってます。
怒り、悲しみ、狂気…
すれすれの所で壊れてしまいそうだったり、抑えて来た苛烈な負の感情を炸裂させたりする演技がめっちゃ好きなんですよね。
本人のイメージからか、やはり最初に言ったフワッとした役や柔らかい役も多いのですが、結構声も低めで体格も骨太なので女性的な麗しさと同時に男性らしさも兼ね備えててそこも魅力だと思うのです。もっと翳りのある雰囲気の役とか、ちょっと狂気を孕んだ強い役とかやって欲しいです。
相反したものが混在して陰影が深くなるあの感じ….いや、勝手な私の趣味ですが…
あと、染谷さんもモーレツに動ける俳優さんなのでアクションや殺陣がキレッキレなんですよ…!
最近染谷さんは声優のお仕事などもされてますが、舞台の上を縦横無尽に立ち回る染谷さんももっと見たいな〜!と思ってます。
その3 太田 基裕さん
太田さんとにかく眩しい。格好良い。可愛い。正統派なキラキラしてるイケメン。推し・推しじゃない関係なく出演舞台を見ると大体誰もが口を揃えて「もっくん(太田さんの通称)良いよね!」って言う勝手な印象があります。そこが太田さんの凄い所。良い意味で癖がなくて、擦れもない。
最近仕事の幅が増えて2.5次元作品からグランドミュージカルまで色々なタイプの舞台に出演されていますが、どんな舞台に出演しても本人のスタンスがフラットで全くブレないのも魅力だと思います。
「え、この役やるの!?」って言う役も観ると予想を超えて「想像以上に良かった!」ってなるし、同じ舞台を複数回観に行っても毎回絶対に「前より良かった!」ってなるから本当に凄い。
あと女装が女性以上に可愛い(笑)
身長高くてスタイルが良いんですけど、女性役をやるとシルエットとか仕草が完全に女性なんですよね。
軍服とかメイドとかドレスとかマリリンモンローとか色々やってるの見ましたけど、全部「…可愛い!エロい!!ヤバイ!!!」と語彙力を喪って帰って来ます(笑)
こんなものですかねえ…
初めて見た作品とか、オススメの作品とかも書いた方が良いのかな…と思いつつ、書くとハイパー長くなりそうなので割愛しました。
機会があれば書きたいです。
その時は多分1人ずつ掘り下げて作品交えて語りまくる感じですねきっと(笑)
そして、最初にも書きましたが他にも好きな俳優さんやもっと作品を見てみたい俳優さん沢山いるので(平野良さんとか、法月康平くんとか、加藤良輔さんとか、赤澤燈くんとか…最近は刀ミュで観た財木琢磨くんも気になってます。)その2が機会があって気が向いたら書いてみても良いかもしれません。
自分が好きなものを好きなところ並べてちゃんと好きって書くの難しいですね!
ここまで読んでくれた方おつきあいありがとうございました!!
少し長く勤めてみて思うこと。
気づくと4月。気づくと10年。
気づくといつの間にか4月になってました。
電車に乗るとまだスーツに着られているようなフレッシュマンが沢山。
自分の職場にも新人さんが来ましたが
この時期になると
「頑張れ!新人さん!」
と思うと同時に
自分の新人時代を思い出して身が引き締まる思いがします。
そして、いつまでも自分も若手の未熟なフレッシュマンのつもりでいたら、
気づくと永年勤続で感謝状を渡される位まできてしまいました(笑)
まさか自分がこんなところまで来るとは入った時は想像だにしていませんでした。
これからも長く続くと思われる社会人生活。仕事に関して考える良い機会だと思います。
仕事が出来る人ってなんだろう
仕事をしていて
「仕事頑張ってるね」
と言われるとちょっとモヤッとする自分がいます。
相手は褒めたり、労いのつもりで言ってくれているのは分かるのですが、
「頑張っている。」
と気取られるうちはまだまだ未熟なのだと思ってしまうのです。
仕事の内容に寄ってもまちまちだとは思いますが、
本来仕事が出来る人と言うのは 良い意味で
「自分がいなくても滞りなく仕事が回る環境を整えている」人だと私は思うのです。
以前上司に
「お前は人に対する負い目で仕事をしている。
仕事を自分で抱え込んでしまうのは、自分の怠慢だ。
人に教えるより、自分でやってしまう方が早いに決まっている。
仕事は増えることはあっても、減ることはないのだから、
後が楽になるように、万が一いなくなっても誰かが出来るように、もう少し周りに自分の仕事を周知させる努力をしろ。」
と言われたことがあります。
自分は仕事を大したことをしていないから、自分の仕事を人にして貰うのは悪い。
自分が部署の人に迷惑をかけてはいけない。
と言う気持ちでずっと仕事をしていたので、正直これを言われた時は目から鱗が落ちました。
私は仕事を「これで良いのかなあ。良かったのかなあ。」とずーっと自問自答しながらやってきた気がします。
今でもやれることは増えてきたものの
自信は無いですし、この自問自答は続いています。
でも、負い目を感じることは無いのだろうな。
とその上司の一言で少し仕事に対する見方は変わってきた気がします。
10年って長いようで短くて、でもそれなりに遠くまで歩いてきたような不思議な長さです。
仕事に関するスタンスも人それぞれでしょう。
選んだ仕事にも、自分の仕事ぶりにも自信がなく、だからと言って転職する勇気も環境を変える勇気もない。
本当にひたすら上司の言うように負い目で仕事をしてきた気がします。
改めて仕事に対しての取り組み方を考え直す良い機会だと思うと同時に、
自信が無くても。いつも右往左往していても。そこまで積み上げてきたことも事実。その積み上がりが嘘じゃないようにしたいなあ。
と思う今日この頃です。
【ネタバレ観劇感想】ミュージカル『さよならソルシエ』
評判は聞いていたのですが「さよならソルシエ」素晴らしかったです…!
大変お恥ずかしながら、
今回漫画の原作も読まず、初演も拝見したわけでもなく
「評判も良いし、主演二人の演技が見たい。」
という理由でチケットを取ったのですが、
舞台の雰囲気も、キャラクターも、曲も内容も魅力的で、
非常に自分の水に合う素敵な作品に出会えたな…!
と感慨を噛み締めております。
『さよならソルシエ』あらすじ
まず以下あらすじを舞台の公式のHPから引用させて戴きます。
舞台は19世紀末のパリ。のちの天才画家フィンセント・ファン・ゴッホとその弟で、画壇界を席巻する天才画商のテオドルス・ファン・ゴッホ。
兄と弟、二人のゴッホの確執と宿命、そして絆を描いた奇跡と感動の物語。
生前、1枚しか売れなかったゴッホが、なぜ現代では炎の画家として世界的に有名になったのか…。その陰には実の弟・テオの奇抜な策略と野望があった!
原作は穂積先生が描かれた同タイトルの漫画。
2014年の「このマンガがすごい!」
の中でも選ばれています。
「実はフィンセント・ファン・ゴッホの生涯は、兄の才能を世に広める為に、弟のテオドルス・ファン・ゴッホが捏造したものだった。」
と言う斬新な切り口。
そして、この『さよならソルシエ』で描かれるフィンセント・ファン・ゴッホは簡単に言うと世間的にイメージされる天才画家ゴッホのイメージとは真逆のキャラクターに設定されています。
この記事を読んでくださる方に
漫画を読んだ方も、初演を観た方もいらっしゃると思うのですが、
重ね重ね、全く初演も漫画も触れておらず、予備知識が無い状態で再演を観た者の感想だと思って読んで戴けると幸いです。
才ある2人の兄弟の愛情の物語
フィンセントは画家として、
テオドルスは画商として、
互いに見事な才能を持っており、
彼らは兄弟として互いの才能を尊敬しているし、互いを愛しています。
しかし、少々テオドルスとフィンセントの互いの尊敬と愛情の方向性は異なっている気がします。
万物を美しく尊く思い、世界の全てのものへの広い愛情の中で少し特別な色を持つのがフィンセントのテオドルスに対する愛情。
しかし、テオドルスは他の者への愛情も持ち合わせていますが、フィンセントに対する愛情は唯一のものであり、同時に一括りでは括れない位複雑に入り組んでいる気がします。
「画家になりたい」と言う夢を捨てざるを得ない位の兄の絵画に対する才能への嫉妬。
同時に兄の絵画に対する恋愛にも近い感情。
誰よりも兄の才能を愛していたからこそ、才能に頓着の無い兄に対する憎悪。
そして…才能すら関係のない次元での兄に対する愛情。
最初はテオドルスは兄に対して嫉妬をしているのか、兄の才能に対して嫉妬をしているのか解りませんでした。
でもそれはもしかしたら両方だったのではないか…と私は思ってしまいます。
曲解かもしれませんが、テオは兄の美しい世界の中の特別な存在になりたかった様にも感じます。
世界の全てを美しいと感じる兄に”兄弟”という関係性があっても特別に映ることはさしてない。だからこそ、兄の目の前で死のうとした。
「兄の才能をここで潰す位なら自分が死ぬ。」と言うのも最もですが、兄の目の前で死ねばテオドルスは兄の特別な存在になれる。
テオドルスを見ていると
「愛憎」と言う言葉を思い出します。
愛するが故に。
愛し過ぎるが故に
憎い。
恐らく1番強過ぎる愛情。
テオドルスはそれくらいフィンセントの才能もフィンセント自身も深く愛していたのではないかと思うのです。
フィンセントの前でテオドルスが死のうとした一件でフィンセントは己の才能を、価値を、使命を自覚すると同時に、テオドルスに対する愛情は彼の広い愛情の中での色も褪せることが無い位濃い特別なものになった気がしますし、最終的にフィンセントはテオドルスの方向を向き彼の愛情に報う形になります。
しかし、双方の愛情が同じ方向を向いた瞬間はいささか遅かったし、交わる瞬間は本当に短かった。
フィンセントがテオドルスへの想いを綴った最期の手紙を、テオドルスが読むシーンは涙が止まりませんでした。
生ピアノと美しい光で紡がれる芸術の世界
ミュージカルと言えど、カラオケでもオーケストラでも無く生ピアノの伴奏だけで紡がれる音楽で出演俳優さんが歌う。
出演者のインタビューでも描かれていたのですが、ピアノだけで歌い上げてミュージカルを構成すると言うのはとても難しいことは想像に難くありません。
とにかく音が薄いから誤魔化しがきかない。
しかし、そんなことを全く感じさせない主演の良知さんと平野さんの歌唱力の高さに本当に驚きました。
良知さんは歌が上手いのは知っていたのですが、平野さんの歌の上手さよ…!
元々声が良いとは思ってましたが、歌も伸びが良いし聞き取りやすいし…
実は舞台で色々な役は拝見していたのですけど、歌う平野さんはお初で。
「こんなに多才で良いのか!?」
と観ながら思ってしまいました(笑)
演技も言わずもがな両者ともとても素晴らしかったです。
良知さんのテオドルスは賢く素晴らしい慧眼を持つ少し異端なエリート。帽子さばきや、シュっとした佇まいがとても素敵なのですが、兄に対しての様々な感情の見せ方がとにかく上手い。
そして、平野さんのフィンセントも全ての事象に身を委ね、任せ、余り自発的に動こうとしないが、おっとりかつ不思議な雰囲気と空気感の醸し方がとにかく上手い。
脇を固める俳優の方々も実力のある方々ばかりでしたし、
同時に照明の使い方やマッピングの使い方がとにかく美しくて…
西田さんの演出作品は初めて拝見したのですが、別の舞台作品もとても観てみたくなりました。
美しく紡がれるピアノの旋律に乗せて、素晴らしい歌と、演技と、空間の中に作り上げられる全てが芸術作品の様な舞台。
その美しい空間と美しい話にひたすら涙が零れました。
再演は今の所配信はあれど、DVD化の予定はないようなのですが。
初演はDVD化されています。
また、1つとても素晴らしい作品に出会えたことに感謝しかありません。
是非また再再演をして欲しいなあ…。
色々な人にあの美しい世界を目にして欲しいなあ…。
と身勝手にも思ってしまう様な本当に素敵な作品でした。