メサイア入門 〜観てみようメサイア〜


メサイア

私が舞台観劇にハマるキッカケになった作品の一つです。
重厚な世界観とガッツリ掘り下げられる関係性、激しくも華麗なアクション、そして、心抉られる展開に魅了され、気づくとどっぷりハマっていました。

今週末からは新作舞台も始まります。
ただ、シリーズと登場人物が多いので
「何が何やら…」な方もきっと多いはず。

色々な方が丁寧にまとめていらっしゃいますが、私自身もまとめてみたくて(これやりたくてブログ始めた節もある) ちょっと纏めてみました。

何番煎じか分かりませんが、
見たことある人には「あるある解る!」
興味がある人には少しでも手を出す際の参考になればとても嬉しいです。

そもそも『メサイア』とはなんぞや

 

ここで紹介する『メサイア』とは
高殿円先生の小説
メサイア 〜警備局特別公安五係 〜』
を原作とした映画・舞台のシリーズです。

あらすじはこんな感じ
軍縮協定”世界の改心”(ワールドリフォーミング)締結後、超軍縮時代に突入した世界。各国から軍隊や兵器は表向きは消え去ったが、軍隊は警察組織の皮を被り、戦争は武力から諜報戦に形を変え水面下で繰り広げられていた。
日本におけるスパイ集団。
国家公安委員会警備局特別公安五係。
国籍も戸籍も剥奪される代わりに特別殺人権が与えられ、桜の如く潔く散る様から通称”サクラ”と呼ばれる。

スパイ養成機関「チャーチ」においての鉄の掟
『生徒(サクラ)は、”チャーチ”について沈黙を守らなければならない。
生徒は、”チャーチ”を出れば二度と接触してはならない。
生徒は、任務に失敗した生徒を救助してはならない。
生徒は、友人や恋人になってはならない。』
ただ、たった一人この掟に反することを許される例外的な存在。それが、チャーチでコンビを組む相棒”メサイア”。」

 

生命が関わる状況で

自らを、そして相手を救えるのが”メサイア”ただ1人という、究極の相棒関係。

その”メサイア”同士の絆と生き様を色濃く描いています。

 

 

原作の文庫は、角川文庫発刊でしたが、昨年講談社から加筆修正を加えたリブート文庫が発売されています。

 

メサイア 警備局特別公安五係 (講談社文庫)

メサイア 警備局特別公安五係 (講談社文庫)

 

 メインキャラクターだけでなく、サブキャラクターにも細やかに息が吹き込まれている上質のスパイ小説です。
(クライムサスペンスに分類されるのでしょうか?)
ちなみに今週末から上演される『暁乃刻』に出てくる新人サクラ候補生3人はこのリブート文庫の加筆部分がベースになってます。

 

メサイア』シリーズってどれだけあるの?

 

現在映画と舞台を合わせて既存のシリーズは8本。
そこへこれから上演される 舞台『暁乃刻』 と外伝映画『極夜〜Polar night〜』が加わります。
以下シリーズを簡単に紹介していきます。

(現在のシリーズの前に
金子修介監督、黒田洋介脚本の映画も単発で撮られているのですが、
ここで紹介をするのは
新生メサイアとなって以降の「メサイア・プロジェクト」と一括りにされているもののみを紹介させて戴きます。)

全体的に映像版はチャーチやキャラクター全体を見せる群像劇。
舞台版は中心に置かれるメサイアやそれに準ずるコンビの過去や関係性の掘り下げるイメージです。

 

銅ノ章

 

 新生メサイア1作目。珀と鋭利のメサイアの話。原作をベースにしつつ原作とは少し違う過去の話にも触れられます。
脚本は各種舞台脚本で活躍されている伊勢 直弘さん。

 

漆黒ノ章

 

颯真と柊介のメサイアコンビを中心とした、先輩メサイア4人の話。
颯真と柊介のチャーチに至るまでの過去の話も挿入されます。

 

白銀ノ章

 

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 颯真と柊介のチャーチ卒業ミッションの話。
この作品から舞台版の脚本は特撮や少年社中を手がける毛利 亘宏さんに切り替わります。

 

紫微ノ章

 

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白崎と悠里がサクラ候補生になるまでの話。その過程に大きく三栖、周、堤嶺二が関わります。代替わりの前段階の様な作品。
今までの先輩サクラ候補生は出てきません。

 

影青ノ章

 

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先輩サクラ候補生の鋭利と珀に加え、後輩に当たるサクラ候補生、白崎・悠里・間宮・有賀の紹介要素と翡翠ノ章に繋がる伏線がちりばめられたテレビドラマ。


翡翠ノ章

 

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鋭利と珀のチャーチ卒業ミッションの話。鋭利と珀のメサイアとしての強い絆が描かれる彼等の集大成。

 

鋼ノ章

 

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 後輩サクラである有賀と間宮のメサイアの話を主軸に、各キャラの変化が描かれます。シリーズトップレベルの衝撃作。

 

深紅ノ章

 

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鋼ノ章からの後日談。
シリーズ上の過去の出来事を踏まえつつ、各キャラクターにある種の決着が付けられたり、この先の展開に向け大きく話がうねります。

 

どんな人が出ているの?


以下主な登場人物と俳優さんを紹介します。
()内は演じている読み方とスラッシュで俳優さん、
【】内は出演している作品を示しています。

 

⚪︎先輩サクラ候補生

※シリーズ最新作までで全員チャーチを卒業してサクラとして活動している。

海棠 鋭利(かいどう えいり/松田 凌)

【銅・漆黒・白銀・影青・翡翠

一般家庭で育ったが、家族を惨殺され、マフィアの鉄砲玉をして死にかけていた所を一嶋にチャーチへスカウトされる。どんな逆境でも絶対に死なないことから、メサイアが必ず死ぬ珀とメサイアを組むことに。
原作の主人公。射撃の名手。

御津見 珀(みつみ はく/小野 健斗)
【銅・漆黒・白銀・影青・翡翠
鋭利のメサイア。幼い頃貧しい生活を送り、母親の愛人から虐待を受けていた。組んだメサイアが必ず死ぬジンクスがある。お菓子ジャンキーでいつも”ナニー”と言う乳酸飲料を飲んでいる。兄がいる。(原作では双子)

五条 颯真(ごじょう そうま/太田 基裕)
【銅・漆黒・白銀・鋼・深紅】
元保育士。勤めていた児童施設が北方連合と繋がっており、自身も共犯関係にあったのではと疑われていた所をチャーチへスカウトされる。
(原作では小学校の先生で、児童と一緒にバス事故に遭い、その後蘇生された模様。)
軽そうに見えるが、面倒見が良く情に熱い。

司馬 柊介(しば しゅうすけ/浜尾 京介)
【銅・漆黒・白銀】
颯真のメサイア。元国際検事 。過去に国際裁判でサイバーテロに関わった際に、北方連合の陰謀に巻き込まれ、社会的な地位と仲間を喪った所をチャーチへスカウトされる。
(原作では冤罪で無実の人間を複数殺し、社会的な死を迎えた設定になっている様子。)
ルールや規則を遵守する生真面目な優等生。最初は颯真と反発していた。

 

 

⚪︎後輩サクラ候補生

 

白崎 護(しらさき まもる/赤澤 燈)
【紫微・影青・翡翠・鋼・深紅】
元公安四係(劇中の公になっている警察機構の中で最もエリート部署)の警察官。過去の出来事がきっかけでどこか死に場所を求めている部分がある。任務中に陥れられチャーチにやってきた。
正義感が強く他人想いで真っ直ぐ。

悠里 淮斗(ゆうり かいと/廣瀬 大介)
【紫微・影青・翡翠・鋼・深紅】
白崎のメサイアで幼馴染で元同居人。凄腕のハッカー。白崎と同様の過去の出来事がきっかけで、心を閉ざして引き篭もり生活を送っていた。
白崎への執着が強く、彼の身に危険を及ぼす者は敵味方問わず容赦しない。

有賀 涼(ありが りょう/井澤 勇貴)
【影青・翡翠・鋼・深紅】
「第三の闇」と呼ばれる暗殺組織の当主の息子。(血の繋がりは無い)
暗殺者として各方面から絶大な信頼を得ていた暗殺のエキスパート。しかし、自らの手で「第三の闇」の当主を殺害し、組織を壊滅させている。無口無表情で冷徹。

間宮 星廉(まみや せいれん/染谷 俊之)
【影青・翡翠・鋼】
元有名なヴァイオリニスト。
ワールドリフォーミング調印式典で演奏をした際にテロが起こり、テロの実行犯の顔を見たことで命を狙われるようになる。控えめな性格。耳が良く、冷静な観察眼もあるが、機械に弱く、戦闘能力は低め。


加々美 いつき(かがみ いつき/杉江 大志)
【鋼・深紅】
死んだ”おじさん”の暗号に書かれていた内容からチャーチの門を叩く。
知らずのうちに”おじさん”からスパイの基礎を叩き込まれていたらしく、総合能力は高いが協調性は低い。
異常に鼻がきく。いつも飴を頬張っている。鋼と深紅の段階ではまだ謎が多い。

⚪︎その他関係の深い人々

 

三栖 公俊(みす きみとし/中村 龍介)
【銅・漆黒・白銀・紫微・影青・翡翠・鋼・深紅】
最初はサクラと敵対する国内テロ組織”評議会”にいたが、現在は紆余曲折あって公安四係に所属している。
己の過去の生い立ちから人類の「究極の平等」を掲げて自らの強い意志の下革命を起こすべく動いている。

 

周 康哉(あまね やすちか/玉城 裕規)
【銅・漆黒・白銀・紫微・影青・鋼・深紅】
三栖と同様元評議会のメンバー。学のあるお坊ちゃん。父親に復讐をする為に歩んできたが、自分の本当の生い立ちを知り目的が徐々に変わっていく。
最初は三栖のことを良く思っていなかったが、現在は絶大な信頼を寄せる良き相棒。


高野 優太(たかの ゆうた/宮崎 秋人)
【紫微・影青・鋼・深紅】
白崎の公安四係時代の同僚であり相棒。
(高野は現在も公安四係に所属。周と三栖所属時の上官に当たる。)
生死のハッキリしない白崎のことを心配している。

 

堤 嶺二(つつみ れいじ/平野 良)
【紫微・影青・鋼】
堤 貴也の息子であり、ワールドリフォーミングをたった一人で崩壊させようとした実行犯。死刑囚でありながらその明晰な頭脳と高い能力を世界中から買われ、各組織から狙われている。サヴァン症候群

 

堤 貴也(つつみ たかや/井上 和彦)
【白銀・深紅】
日本を自らの理想通りに進めるべく暗躍するカリスマ的存在。同時に不要となれば無慈悲に何者も切り捨てる。
テロ組織評議会やクァンタム・キャットのボス。


一嶋 晴海(いちじま はるうみ/中原 裕也)
【漆黒・銅・白銀】
公安五係長。
スペシャル・ミンサー」の異名を持つ超凄腕のスパイ。
過去のミッションで足を悪くして一線を退いたが、それでも高い戦闘能力を持つ。

 

神北 竜二(かみきた りゅうじ/郷本 直也)
【紫微・翡翠・深紅】
公安五係長代理。
一嶋のメサイア
一嶋と神北はサクラの上司に当たる。

 

終わりに 

シリーズも多くて広大なメサイアの世界。メサイアの演出を手がける西森英行さんはこんなことをツイートでおっしゃっています。

 メサイア暁乃刻、本格始動。演出を担当します。原作高殿さん、脚本毛利さんとの脚本打ち合わせは至極濃密。新しい息吹と深いドラマが生まれている。「メサイア」は、誰ひとり替えなどきかない唯一の役と俳優によって紡がれる叙事詩。だからこそその物語には、生の人間の、大切な「思い」がこもるのだ。

 

フィクションとは言えど、少し角度が変われば起こりうる世界。

闇の中生きる為にもがく人々と、その中に生まれる絆。

沢山の人達が魂を削りながら作り上げられていることをひしひしと感じる作品群です。

 

完全に自己満足を書き散らしたブログですが、

どの切り口でも、どの作品でも、もしここからいずれかの作品に興味が湧く人がいらっしゃれば幸いです。

 

メサイアは良いぞ!