自分の好きなキャラクターを語ってみる。

 毎度ご無沙汰していてすみません。忘れた頃にふらりと舞い戻ってくるこのブログ。今回はツイッターのフォロワーさんが他の方のブログで

「自分の好きなキャラを語るブログが面白かった」

 という旨の事を呟いており、

『それは確かに面白そうだな』

 と思った単純な私が過去好きだったキャラクターを語るブログをここに作成。

 恐らく(更新が少ないとは言え)他の普段のブログに比べて数段気持ち悪い内容(苦笑)。かつ、その上好きなキャラクターが出ている作品のネタバレをバンバンかます予定。悪しからず。

 「それでもオッケー!」

 という心の広い方は以下目次へどうぞ。

 

 

 

ニコラス・D・ウルフウッド/『TRIGUN』

 黒スーツにサングラスとおよそ聖職者に似つかわしくない格好をした、デッカイ十字架を担いで旅する孤児院出身で関西弁の巡回牧師。同時に担いだ十字架は”パニッシャー”と呼ばれる銃火器であり、それをぶっ放して戦う凄腕の暗殺者。この作品の主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードの唯一無二の相棒であり盟友でもある。

 孤児院の為に汚れた仕事をし続けていること(旧アニメと原作だと少々方向性は違うが)。ヴァッシュとは盟友でありながら本来は敵としての立ち位置にいること。その辺りもあってか理想を掲げるヴァッシュとは違いドライなリアリストだが、本当はヴァッシュのスタンスに憧れたり、影響されたりしていること。様々なジレンマや罪を背負いながらもがいて戦うウルフウッドは『TRIGUN』と言う作品の中でどこまでも人間らしい魅力的な人物。端的に言おう。美味しい。

 でも一番好きなのはドライでリアリストだけど、その実とことん面倒見が良くて優しい所である。

 旧アニメや漫画の登場時に描かれる旅の途中出会った貧しい子どもに施しを与えるウルフウッドのシーンは彼のキャラクター性が解る良いシーンだと思う。他も強くて優しくて格好良いが伝わる好きなシーン色々あるけど、話すと長くなるので……。

 

 ウルフウッドは私の人生最大の推しと言っても過言ではない。なんならこの記事は彼のイメージ香水嗅ぎながら書いてる(キモい)。今だに原作読んだりアニメ見たりしてウルフウッドが出てくるとニコニコしてしまうので本当に好きなんだと思う。好きです! これを書いてる時点で新作アニメで15年位ぶりに新規の動く推しが見られてしまう予定なんだがどんな感じなのか今からドキドキである。加えて、死に様も各展開媒体ごとに屈指の名シーンなのでどんなふうに死ぬのかも気になるね!! 死んでほしくないのは山々だけど!!!(旧作アニメの人を殺し続けるジレンマから開放された瞬間にヴァッシュや結ばれたミリィを思いながら彼等と共に生きられないことを嘆き教会でパニッシャーを抱えて一人で死ぬのも屈指の名シーンだし、原作の死闘が終わった後誰もいなくなった教会の残骸でヴァッシュと酒を酌み交わし、避難船から舞い落ちる孤児院の子どもたちが作った大量の紙吹雪の中涙の叫びを上げ、静かに息を引き取るのも屈指の名シーンである。両方死んでるけど!!(泣))

 余談だが、特にウルフウッドに関しては旧アニメの放映(1998年)から足掛け25年は好きなんで。

 知っている方で某キャラを25年間愛し続けている方がいて、

「すげえなあ!」

 って話聞いて思ってたが、私も大差ない(笑)

 

 

 

 旧作の映画版はアマプラで無料で見られるので宜しくね。初めての『TRIGUN』におすすめの作品。脚本はかの小林靖子さんですぜ!

 

新作の『TRIGUN STAMPEDE』では来週から牧師から葬儀屋にジョブチェンジして登場予定。(2023年1月25日現在)

 

原画展で原作10巻のウルフウッドが散るシーンの生原稿の展示見てた男性が号泣していたのを私は忘れないよ……解るよ……。

 

 

有賀 涼/舞台『メサイア

 同名の高殿円先生の小説を原作とした舞台作品。(おそらく有賀は舞台作品先行のキャラだと思われる)劇中の暗殺組織『第三の闇』の党首の息子。ただし、血のつながりはない。各方面から絶大な信頼を得る凄腕の暗殺者だったが、ある時ターゲットであるヴァイオリニストの演奏に心を動かされ、それをきっかけに一人で組織を壊滅させてしまう。その後日本の『チャーチ』と呼ばれる諜報機関に身を置くが、どんな運命の悪戯かその組織でバディを組んだのはあの日演奏をしていたヴァイオリニストだった。しかし、そもそも孤独な殺戮兵器として生きてきたため、そして誰よりも大切な相手であるため、バディと上手く関係を築くことが出来ない。有賀自身の問題以外にも外的要因で様々な悲しい擦れ違いが起き、最終的に自分が殺戮兵器から人間に戻れたきっかけの大切な相手を裏切り者として(しかも相手に懇願されて)手にかけることとなる。

……救いようの無い地獄の所業だけどエモいって思ってしまう自分がいる……。現場で見た時号泣しながらそう思った……。

「私の好きを全て煮詰めたら有賀涼になります」

 って位、全方位で私のツボを押さえているピンズドキャラ。

 無口で冷徹だったのに、自分の歩み寄りが無かったせいで最も大事な相手を自らの手で殺してしまうことになったので、そこから周囲に無骨な優しさと面倒見の良さを発揮して来る。とても良い。でも、心はずっとその運命のヴァイオリン奏者に囚われているのも大変良い。

 もっと早くから歩み寄っていれば殺さずに済んだのでは!? と思う所ではあるが、同時に自分の中の神とはどう接して良いか解らんよね! とも思う。

 コンテンツがマジで謎の闇の力で死滅してしまった為、気軽に登場作品を

「これ見て下さい!」

 と出来ないのがしんどい所。(DVDも早々に全て絶版になってしまい、過去に配信も諸般の事情で出来なくなったとアナウンスが流れたことがあるので、本当にコンテンツが闇に葬られてしまったのだ)

 戸籍も国籍も抹消された諜報員達が国家の為にあらゆる命令を実行して、失敗すれば死あるのみ。ただしバディ同士だけは特例として相手を助けることが出来る設定がエモくて、有賀以外にもニアピンキャラやエモいバディが大量発生してる作品なんすけどね。見たら絶対誰か好きなバディいるって! 見て!! と気軽にできないのが本当に悔しい。

 

 

 

 本編の続きの内容が描かれている漫画作品。原作者の監修もしっかり入っているので凄く出来が良い。漫画としても出来が良いが、初見だと解りずらいかもしれない。

 でも生きてるコンテンツが今これしか無いんだ!

 

 

 上記の地獄の所業が収録されているDVD。名作です。(絶版だけど)

 上の漫画はこの作品の続きになる。

……てか書いてて思ったんですけどウルフウッドと設定似てますね。好みの解り易いが過ぎる(笑)

 

 

 

山崎 宗介/『Free!』シリーズ

 凛の小学校時代からの親友でライバルであると同時に良き理解者。凛と同じチームを組みリレーをしたが、その時は上手く行かなかったことで、自分にはリレーは向いていないと判断。リレーに重きを置く凛と衝突してしまい、その後チームを別れ、個人種目に専念。専門のバタフライでは全国トップ10に入る実力者。東京の水泳強豪校鯨津高校に通っていたが、肩を故障してしまい水泳を辞める覚悟で高校最後の1年を凛と共に泳ぎたいと鮫柄学園に転校してくる。

 最初は松岡の凛ちゃんの方が好きだった筈なんだけどな。でも『Free!』を見始めるきっかけは鮫柄高校の凛サイドにも幼馴染が来るぞ! だったんで間違ってはいない。

 宗介は水泳に対して自分にも周囲にもドライで厳しい。……のだけれど、なんだかんだ面倒見が良くて優しい所がとても好き。肩の故障を凛に隠していた理由も「言ったら凛が泣いてしまうから」(それだけでは無いのかもしれないが)ってズルくない!? 

 夢を諦めないで欲しいと言う凛に対して

「……考えておくよ」

 と言い放った第2シリーズ。

 視聴者の私としては

『水泳辞めてしまうのかな……凛と隣り合わせて泳ぐ未来は無いのかな……』

 とやきもきして8年。紆余曲折を経て、まさかシリーズ完結編の映画で凜と隣合わせでライバルとして泳ぐのも、リレーを一緒に泳ぐのも見るのが叶うとは思わなんだ。幸せ過ぎて劇場で見ながら

『これは……現実!?』

 と戸惑ってしまった(笑)

 シリーズ終盤は大分人として余裕が出てきた為、元々の面倒見の良さと動じない性格も加わり皆のお父さんみたいなポジションになっていた。……良いぞもっとやれ!

 恐らく私の好きなキャラクターの中で最も報われたキャラクターではなかろうか。優勝!!

 

 

 

 マジで山崎宗介が好きなみんなはESを見てからFSの後編を見てくれ感動して泣いちゃうから。

 

 

 

 

 

真壁 翼/『VitaminX

 作品中に出てくる馬鹿6人”B6”のリーダー的存在であり、真壁財閥のお坊っちゃま。超金持ちで、己のビジュアルの良さも自覚しており、とりあえず金で人を動かそうとしてくる。母親を早くに亡くし父親とも上手くいってない。
 不遜で偉そうなんだけど、それは寂しさの裏返し。”真壁 翼”個人として見てくれる存在が周りにいなかった上に家族も上手くいってないとか孤独の極みである。その孤独を埋めてくれたのが主人公であり、性根は優しいのだが素直に人に対しての好意の示し方や接し方が解らない為不器用に距離を詰めてくるのが堪らない。やや母親を主人公に投影している感はあるのだがそれすらも愛しい。話が進んできても、ぐいぐい来ることなく実際攻略対象キャラクターの中では一番奥手なんだろうな……と言う、不器用ないたいけさが大変好きである。

  続編で大きくなって社会的地位を得てもその辺りの寂しがりやないたいけさは炸裂しており、おずおずと主人公に甘えてくるので可愛すぎて私が爆発してしまう。

 

 

 

  両方とも今は無きコンシューマーになってしまっているが、多分SwitchでDL出来るハズ。コンテンツ自体もプロデューサーさんもディレクターさんも会社を退いてしまった為、先の展開はもう期待できないが私の青春のゲームとキャラクターである。ゲームシステムも分かりやすいし、翼に限らずキャラクターは魅力的で尊いよ。(万人受けはしないと思うが)

 

 

 

 

 

 

 

緑間 真太郎/『黒子のバスケ

 『キセキの世代』のナンバーワンシューターで現秀徳高校のSG。自陣のゴール下からでもフォームを崩されない限り100%シュートを決めることができる超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュートが打てる。シュートに注目されがちだが、それ以外のバスケの技術も高い。何事にも人事を尽くす性格で、指先のテーピングも、おは朝占いのラッキーアイテムも欠かさない。 真面目で努力家で頭も良いのだが、ちょっとズレてる変人。(だが、そこが良い)

 

 キセキの世代にいた中学生当時は多少傲慢ではあったのかもしれないが、緑間に関してはスタンスがずっと中学から基本的に変わっていない気がする。己に対しても他人に対しても、人事を尽くしているか、尽くしていないか。その二択である。プライドは高くはあるが、誠実な性格で、他人の努力は自身との圧倒的力量差を念頭に置いた努力する他人を認めない狭量な人間ではないし、自身の才能に胡坐をかくこともしない。そういうところが好ましい。だからこそ、秀徳のチームメイトを認め、彼らに対して信頼を置いている様子や、本編で試合毎に変化や成長が見えるのも好きだ。(それ故、キセキの世代が才能に溺れてあるいはその才能故に自滅して傲慢になっていく様を彼はどう思っていたのかな。とは少し思う。関係無かったかもしれないが)その集大成としての秀徳VS洛山戦は本当に私にとって胸熱である。あの孤高のシューターが人を信頼して新技をつくるんだぜ! 負けてしまうけど!!

 うだうだ書いたけど、結論としては真ちゃんのツンデレ加減が私は大好きなのだよ。

 

 

 

何度読んでも。何度アニメで見ても泣いてしまう洛山対秀徳戦。

 

今「LAST GAME」リマスター版で上映してるのは知ってるんだが、緑間と高尾が好きな私としてはラスゲは原作との解釈違いを起こしていて実はやや複雑……。

 

 

しかし、『Free!』と良い、『黒子のバスケ』と良い、スポーツものは人が死ななくて良いね!!!

 

 

終わりに

 ここまでお付き合い戴いた方々本当にありがとうございます。

 ここに書こうか迷った次点のキャラとしては

・桐生 戦兎/『仮面ライダービルド』

・山姥切国広/『刀剣乱舞

・ジュリオ・ディ・ボンドーネ/『ラッキードッグ1』

スウェーデン/『ヘタリア

笠松 幸男/『黒子のバスケ

・ギン/『蛍火の杜へ

・黒羽 快斗/『まじっく快斗』

なんかもいるが、結局はこのブログに挙げた5人がトップオブトップかなーって感じ。

 

 好きなキャラクターって

「しゅ! しゅきいいいいいいい!!!!!」

 って脳死状態で思っていることが多いので、どこが好きか聞かれても

「だって好きだから!!!!」

 となりがちだけど、こう改めて好きな所に向き合って語って書いてみるとどこが好きなのか冷静に見られて面白い。方向性も見えるし。

 自己分析すると、私の場合ほとんど『面倒見が良い』とか『優しい』って書いてたんで多分そういうキャラが好きなんだなと。しかも割と本心の見せ方が不器用なタイプかな。

 以前

 「自己犠牲しがちなキャラが好きですよね」

 と友人に言われたんだが、それも割と当てはまると思う。上で次点に挙げたキャラも比較的キャラクターの方向性は似ているかなー。という感じ。上記キャラも機会があれば書いてみたいし、今回は男性キャラばかりだったので女性キャラも書いてみたい所。

 

 そんな所で今回は以上! 重ね重ねここまでお付き合い戴いた方本当にありがとうございました! ではまた!!