メサイア〜黎明乃刻〜を観てきたよな話

とりあえず、大千秋楽が終わってから細かい長々とした感想は書こうと思いますが。とりあえず一言。

 

気になっていると言うならば、シリーズ区切りとかそういうことで足踏みをせずに観に行って欲しい!頼む!

 

です。

 

どこまで話をして良いものかわかりませんが……恐らくこれで本当にシリーズ区切りを付けるつもりなんだな。と言うことがひしひしと伝わってきました。ただ、本当に同シリーズ他の作品にあるような引きがなく、綺麗に全ての関係が描ききられているので、逆に初めての人はわかりやすいのではなかろうか?と言う印象を受けました。

(他の作品はいくつか跨がないと人間関係も跨いでいるので、わかりにくい)

 

二時間半程のやや長めの舞台ですが、話のテンポ感も良く中弛みせずに見られます。

山本一慶さんと橋本真一さんは本当素晴らしい俳優さんですし、他の方々もたまらん素晴らしいです。今回は重鎮の方々も沢山いてそれがまた素晴らしい。

 

東京公演が終わったばかりですが、大阪・凱旋と演技やアクションがブラッシュアップされてより見応えを増すのだろうなあと思うと楽しみでもあり、同時に終わりに向かうのが寂しくもあり。

 

CLIE時代の翡翠ノ章に魅せられて足掛け4年半くらい追いかけてきたこのシリーズ。新作公演が始まると半ば私の生活の中心になっていたこのシリーズ。

劇場で購入したサントラを聴くと各シリーズ印象的なシーンが走馬灯の様に駆け巡り、歴代のサクラ候補生たちが生き抜いた姿がありありと脳裏に蘇ります。

大千秋楽多分私めちゃくちゃカテコで泣くんだろうな。何故私は大千秋楽の次の日会社に行かねばならぬのだ。

 

そんな与太話は置いておいて。

東京凱旋は後から決まったのと、ホールのキャパシティが大きいのとてまだチケットが余っている様です。

 

恐らくしばらくは見られないであろう魂と身体を削る人間ドラマとアクションを初めての方にもそうでない方にも堪能してほしいものです。

 

 

 

メサイア入門2 〜刻シリーズを見てみよう〜

皆様ご無沙汰しております。長々と休眠状態にあったこちらのブログですが、今回は黎明乃刻でのメサイアの刻シリーズ完結に合わせて、そちらを是非紹介させてください!

 

そもそも"メサイア刻シリーズ"とはなんぞや?

 

メサイアのシリーズは一度旧作『深紅ノ章』にてシリーズの区切りを迎えます。

(関係スタッフの方々が述べていますが、ここで半ばシリーズとしては休眠状態だったそうです)

製作会社としてCLIEさんが抜けた後に、

メサイアプロジェクト」として

原作・原案 高殿円先生

脚本 毛利亘宏さん

演出 西森英行さん

の3人を舞台のメインスタッフと置いて制作されたのものです。

サブタイトルがCLIEさんが関係していた頃の『〜ノ章』ではなく『〜乃刻』となった為に区別して"刻シリーズ"と呼ばれます。

刻シリーズは

暁乃刻
極夜 〜Polar night〜 (映画)
悠久乃刻
月詠乃刻
幻夜乃刻(映画)
トワイライト 〜黄昏の荒野〜

そして2019年9月に上演される

黎明乃刻

で完結となる、全7作で構成されます。

ちなみにこの『黎明乃刻』で脚本の毛利さんと演出の西森さんのシリーズからの卒業も発表されているので、本当にシリーズとしてはここでまた一旦一区切りのようです。

ちなみにその手前の章シリーズに関してはこちらのリンクを何卒ご参照ください

メサイア入門 〜観てみようメサイア〜 - 世界の中心で好きを好きだと叫びたい

 

 

 

刻シリーズはどれだけあるの?

それではここから刻シリーズ各作品をキャッチコピーと共に紹介していきます。

 

暁乃刻

『昨日が死に、今日が生まれる それが黎明 暁の刻ーー』

舞台「メサイア‐暁乃刻‐」 [DVD]

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メサイアシリーズ復帰第1作。第2世代を牽引してきた白崎護の極限でのたった1人の卒業ミッションが描かれる。

次世代のサクラ候補生や、章シリーズから引き続いての有賀(己のメサイアを一度殺めている)と加々美のメサイアの関係の成長、チャーチへ来た加々見の理由などが明らかになる。

 

極夜〜Polar night〜

『明けない夜にも、お前がいたーー』

映画「メサイア外伝 -極夜Polar night- 」 [DVD]

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暁乃刻の前日譚であり、章シリーズをサクラ候補生とは別の角度から牽引してきたキャラクターである三栖・周の"究極の平等"が行きついた一つの終わりと始まりの話。個人的にはシリーズの中でも比較衝撃度が高い作品。

 

悠久乃刻

『僕らは立ちすくむ悠久と終焉の白いはざまで』

舞台「メサイア―悠久乃刻―」 [DVD]

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第2世代最後のメサイアである有賀と加々美の卒業ミッションの話。有賀の故郷を舞台に有賀の過去や加々美の過去を明らかにしつつ彼らのメサイアとしての関係が掘り下げられていく。

ここで次世代のメサイアのメインキャラクターもほぼ全員出揃う作品。

 

月詠乃刻

『生きる 死ぬ たった一人の神になる』

舞台「メサイア ―月詠乃刻―」 [DVD]

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卒業後のサクラとして活躍する加々美を主演として公演されたシリーズ初の試みの作品。

同時に第3世代に大きく関わる"照る日の杜" "大日本共新製薬"等のキーワードの全容や彼らの過去が徐々に描かれていく。

 

幻夜乃刻

『これが夢なら、醒めないで欲しいーー』

映画「メサイア―幻夜乃刻―」 [DVD]

映画「メサイア―幻夜乃刻―」 [DVD]

 

月詠乃刻』と『トワイライト』を繋ぐ作品。加々美の関わっていたミッション。『月詠乃刻』から先の加々美の動向。『トワイライト』の布石としてのサリュートやボスホート関わる事象やキーワードが散りばめられている。

 

トワイライト〜黄昏の荒野〜

『そこがお前の生まれた荒野』

舞台「メサイア トワイライト ―黄昏の荒野―」 [DVD]

舞台「メサイア トワイライト ―黄昏の荒野―」 [DVD]

 

チャーチと敵対する組織として描かれる北方連合のスパイ養成機関ボスホートをメインに置いた作品。ボスホートに在籍するサリュート・スークの"ビーツの祝祭"と呼ばれる卒業ミッションを通して、ボスホートの内部、チャーチとボスホートに属するそれぞれの者たちの信念がバレエ音楽「ジゼル」を印象的に用いながら描かれる。

 

刻シリーズ登場人物はどんな人がいるの?

 

以下主な登場人物と俳優さんを紹介します。
前回のブログ同様()内は演じている読み方とスラッシュで俳優さん、
【】内は出演している作品を示しています。

前のブログと一部重複、加筆があることはご容赦ください。

 

○サクラ候補生

白崎 護(しらさき まもる/赤澤 燈)

【暁・極夜】

元公安四係(劇中の公になっている警察機構の中で最もエリート部署)の警察官。任務中に陥れられチャーチにやってきた。 真面目で優秀。正義感が強く他人想いで真っ直ぐ。幼馴染でありメサイアである悠里淮斗のことを何より大切に思っている。過去の出来事がきっかけで死に場所を求めている様なところがあったが、鋼の意思と悠里と共にチャーチを卒業していった。

 

有賀 涼(ありが りょう/井澤 勇貴)
【暁・極夜・悠久】
「第三の闇」と呼ばれる暗殺組織の当主の息子。(血の繋がりは無い)
暗殺者として各方面から絶大な信頼を得ていた暗殺のエキスパート。しかし、間宮(後のメサイア)のヴァイオリンに心を動かされ自らの手で「第三の闇」の当主を殺害し、組織を壊滅させている。無口無表情で冷徹だったが、間宮を殺め、加々美と接するうちに人間らしくなり、面倒見の良さを発揮するようになる。

 

加々美 いつき(かがみ いつき/杉江 大志)
【暁・極夜・悠久・月詠幻夜
おじであるチェーカーに導かれる形でチャーチの門を叩く。
当初はチェーカーに親を殺され、脳にチップを埋め込まれ利用される為にチャーチに送り込まれた。その為、知らずにスパイの基礎を叩き込まれていたらしく、総合能力が元々高い。

当初協調性が皆無に等しかったが、メサイアである有賀を始めチャーチの面々と関わるうちに身も心持ちも立派なサクラへと成長していく。
異常に鼻がきく。

 

御池 万夜(みいけ まよ/長江 崚行)

【暁・極夜・悠久・月詠・黄昏】

新興宗教団体『照る日の杜』の元御神体。子供を難病で喪った信者に滅多刺しにされた所をチャーチに蘇生される。御神体は伊達でなく実際に霊的能力がある。世間知らずで生意気、無邪気な残虐さを見せる時もあるが、 性根には孤独と寂しさを抱えている。照る日の杜の信者であった柚木に執着し、彼に殺されることを願っている。

 

柚木 小太郎(ゆぎ こたろう/山沖 勇輝)

【暁・極夜・悠久・月詠

元柔道のオリンピック強化選手。家族で『照る日の杜』に入信しており、教団の広告塔として利用されていたが、外部と接触するようになり教団に不信感を抱き、教団を抜けようとしたところを家族に刺される。体育会系でまっすぐな性格。上下関係の感覚がきっちりしている。御池に対しては余り良い感情を抱いていないが、照る日の杜の御神体には特別な感情を抱いている。しかし、御池が照る日の杜の御神体だったことは知らない。

 

小暮 洵(こぐれ じゅん/橋本 真一)

【暁・極夜・悠久・月詠幻夜・黄昏】

大日本共新製薬という中堅製薬会社の研究員。北方の出先機関として動いていた会社の内部からチャーチへ情報を提供していたが、それが明るみに出た為死を偽装してチャーチにやってきた……となっているがその裏に隠された理由がある。

真面目で堅く表情が全く表に出なかったが、その隠された理由が明らかになった時激しい怒りの感情と己の命を軽んずる行為を見せるようにり、一嶋のことを強く憎むようになる。

 

雛森 千寿(ひなもり せんじゅ/山本 一慶)

【悠久・月詠幻夜・黄昏】

過去のミッションで負傷をして5年間眠っていたが、サクラ候補生として復帰。黒子と同期の為、他のメンバーより少し先輩。普段は飄々としているが、肉弾戦、2丁拳銃を用いての遠距離戦、状況を見据え時として残酷な判断をくだせる冷徹さも持ち合わせており、スパイとしては非常に有能であると同時に腹の底が見えない。同期である黒子には「無駄にイケメンクソ野郎」と称されている。過去に何やら一嶋そして園とはただならぬ関係と因縁がある様子。

 

杉浦 レネ(すぎうら れね/近藤 頌利)

【黄昏】

キューバ人と日本人のハーフ。元アメリカユニオンの工作員。家族が多く稼がなくてはならないという理由でスパイをしている為、スパイ活動に対してビジネスライクな部分がある。キューバで育ち過ごした期間が長く、ハーフであるということもあり、国家を守るという事に対して思い入れが薄い。(しかし、彼は彼なりに色々考えてはいる)フランクで明るい性格。

 

○チャーチ関係者

一嶋 晴海(いちじま はるうみ/内田 裕也)
【暁・極夜・悠久・月詠幻夜
公安五係長。
スペシャル・ミンサー」の異名を持つ超凄腕のスパイ。
過去のミッションで足を悪くして一線を退いたが、それでも高い戦闘能力を持つ。現在諸般の事情により表舞台からは退いている。

 

黒子(くろこ/小谷 嘉一)

【暁・極夜・悠久・月詠・黄昏】

チャーチ全般のお世話係的なことをしているオネエ様。本名百瀬 多々良(ももせたたら)サクラとして過去に活動していたが、裏切っていた自分のメサイアに情報を流し最終的に己のメサイアを手にかけた過去がある。一線を退いているが、サクラと「人間シュレッダー」の異名を持つかなりの凄腕。現在は一嶋の代わりに係長代理を務めている。

 

○北方連合・ボスホート関係者

サリュート(さりゅーと/山田ジェームズ武)

【暁・極夜・悠久・幻夜・黄昏】

北方連合のスパイ養成機関"ボスホート"に身を置くスパイ候補生であり、ボスホート創設以来の秀才。常に冷静で、ある種の気高さも持ち合わせている。

元は北方連合の有力者を父に持つが、政治犯の嫌疑をかけられ閉鎖都市"オデッサ65"に家族共々身を落とした過去がある。2本の短刀や拳銃を操って戦う。

 

スーク(すーく/宮城 紘大)

【悠久・幻夜・黄昏】

サリュート同様ボスホートに身を置くスパイ。サリュートとペアの様な形で動くことが多い。現在の北方連合においてNo.3の立場にある有力者の息子。スパイ活動はゲーム感覚でやっている節も見受けられる。

父親の権威と育った家柄故、敷かれたレールの上を雁字搦めで歩まされることに息苦しさを感じており、自分に無いものを持っているサリュートに対し嫉妬とも羨望とも尊敬とも友情とも言えぬ複雑な感情を抱いている。

 

ユラン・園 之人(ゆらん・その ゆきひと/村上 幸平)

月詠・黄昏】

元チャーチに身を置いていたサクラ候補生であり、現在は北方連合ボスホートにおいてユランと言うコードネームで教官としてサリュートやスークらの指導にあたっている。照る日の杜とも関係していた。

一嶋と雛森は過去にただならぬ因縁があり、5年前雛森が負傷して眠りにつく前に何かがあったと推測されるが、現状明らかにはなっていない。

 

チェーカー(ちぇーかー/荒木 健太朗)

【暁・悠久】

死んだと思われていた加々美のおじ。力を手に入れるために、加々美を始め様々なものを利用する。一嶋とも過去に面識がある。

 

○照る日の杜

穂波葉礼(ほなみはれい/石渡 真修)

月詠・黄昏】

宗教団体"照る日の杜"における御池と並んでの2人だけ残った御神体候補。幼い頃から御池と共に組織で育ち、御池が離れた現在の照る日の杜の御神体

基本的に御神体として世の平和を願う物静かで穏やかな性格であるが、御池とその周辺に対しては友情を超えて羨望と執着が入り混じった感情を見せる。

 

及川 昴流(おいかわ すばる/三原 大樹)

月詠・黄昏】

宗教団体"照る日の杜"の信者の1人。御神体である穂波に対して盲目的な信仰と絶対的な忠誠を誓っていたが、照る日の杜の嘘と実態を知って絶望し、穂波を激しく憎むようになる。

 

○その他関係が深い人々

三栖 公俊(みす きみとし/中村 龍介)
【極夜】
最初はサクラと敵対する国内テロ組織”評議会”にいたが、現在は紆余曲折あって公安四係に所属している。
己の過去の生い立ちから人類の「究極の平等」を掲げて自らの強い意志の下革命を起こすべく動いている。

 

周 康哉(あまね やすちか/玉城 裕規)
【極夜】
三栖と同様元評議会のメンバー。学のあるお坊ちゃん。父親に復讐をする為に歩んできたが、自分の本当の生い立ちを知り目的が徐々に変わっていく。
最初は三栖のことを良く思っていなかったが、現在は絶大な信頼を寄せる良き相棒。極夜での出来事をきっかけに、自らの道と立場を見据えるようになる。

 

周グエン衝吾(あまねぐえんしょうご/伊藤孝太郎)

【暁・極夜・月詠

志倉の創設した警察省警備育成班キンダーという機関に所属する、周の腹違いの弟。頭が切れるエリートであり、本人もそのことにプライドを持っている。意外に短気で、出会った周やサクラ候補生には横柄な態度を取って衝突することもある。

 

志倉 一仁(しくら かずひと/大澄賢也)

【暁・月詠

元警察省警備局次長で、現在は国会議員。キンダーの創設者。

公安五係を相容れないとしながらも、一嶋やサクラ候補生達に定期的に力を貸す。

 

ネクロマンサー

【暁・悠久】

高度に発達し、最終的に自ら意思を持った人工知能。現在はとある事情により白崎と共にある。

 

終わりに

章シリーズよりも壮大に、そして様々な角度から切り込みを入れてきた刻シリーズ。刻シリーズから(所謂第3世代と呼ばれる登場人物)は高殿先生がキャラクタープロットを前面的に作っている為、より一層高殿先生の方向性の色濃い舞台や作品になっている印象です。

 

気になる舞台や作品、登場人物からメサイアの世界に足を踏み入れてくれたとしたらいちファンとして幸いなことはありません。

 

これから9月に上演される、黎明乃刻というタイトルは暁乃刻の際のサブタイトルにも用いられていた言葉でもあります。メインスタッフ卒業として刻シリーズがどう結実していくのか見届けたいと思います。 

 

 

芳崎せいむ先生の漫画の話

 

先日ツイッターのタイムラインを眺めていたらこんなニュースが目に飛び込んできた。

 

 

 

この第1回さいとう・たかを賞に輝いた『アブラカダブラ』は連載当初からずっと読み続けているので、受賞のニュースを聞いた時それはそれはそれは言葉には表現し難い位にとても嬉しかった。

 

アブラカダブラ ~猟奇犯罪特捜室~ 3 (ビッグコミックス)

アブラカダブラ ~猟奇犯罪特捜室~ 3 (ビッグコミックス)

 



先の展開が全く読めないサイコサスペンス。脳科学や宗教的な観点が要所に織り交ぜられており、恐らく文章で読むと難解になってしまいそうな内容だが、芳崎先生の作画で抵抗なくすっと内容が入ってくる。(最新刊の帯の錚々たる先生方のコメントに丸かぶりしてしまっているが、本当にそう思うのだ。)最新刊であり、3巻は最近発売されたのだが話が進めば進むほど予想の斜め上を進む展開になって行っており、今や全てが怪しいし疑わしい。続きを読むのが待ち遠しい。

 

ちなみに、私は何を隠そうこの作品の作画をされている芳崎せいむ先生の大ファンなのである。

 

初めて触れた芳崎先生の作品は今は無き講談社から刊行されていた『Amie』という雑誌の連載『風のゆくえ天のめぐり』と言う作品だった。

 

 



古代の幻の鏡片を巡り、雑誌記者と考古学者の主人公2人が手がかりを求めて様々な地へ足を運ぶ。その鏡片の手がかりを探す道中を通して、様々な人と出会い、自分の過去と向き合い、"新天地"(決して場所や環境だけの意味ではない。)を見つけ出す、一種のロードムービーを彷彿とさせる漫画だった。

私は元々なかよし読者で、なかよしの姉妹誌であり、なかよしでも連載していた有名な作家さんの作品が目当てで読んでいたのだが(今思えば連載陣が錚々たるメンバーだったように思う。)その中で掲載されていたこの作品の今まで自分が触れてこなかった、静かなドラマチックさと当時からすると"少し大人"な雰囲気に一気に魅了されてしまったのである。

 

そこから芳崎せいむ先生の作品を追いかける日々が始まった。

 

やはり代表作と言えば『金魚屋古書店』になるのだろうか。

 金魚屋古書店 コミック 1-16巻セット (IKKI COMIX)

 

金魚屋古書店 コミック 1-16巻セット (IKKI COMIX)

 

 

各話で1冊の漫画を巡って様々なドラマが展開されるオムニバス形式の漫画である。話としては1話で完結するものが多いが、登場人物は基本的に共通だし、前の話が後の話に繋がってくることも多い。

前身である『金魚屋古書店出納帳』が当時少年画報社から刊行されていたアワーズガールという雑誌に掲載されていた時から、その後移籍して小学館から刊行されていた『IKKI』に至るまで大変お世話になった。

 

金魚屋古書店』もそうなのだが、芳崎先生は長編・中編の作品もとても素晴らしいのだが、短編の角度や瞬間の切り取り方が鮮やかだな…と常に思っている。また、同時に芳崎先生の作品は非常に現実的な非現実を見せてくれる。今そこに存在して、寄り添ってくれるような作品なのだ。ドラマチックだけれど、肩肘を張らずに良い意味で不自然さがないフィクションなのだ。どんなに現実と乖離していてもそれがどこかで起こっているように感じる現実的な非現実。どんな存在も否定されない。お伽話の様に上手くいかないこともある。そして、その人の最善や幸せは他者から計り知れない。どんな存在であっても。どんな道を進んでも。…それが自分が例え思い描いていたものと異なっていたとしても。「そのままで大丈夫」と何者も受容してくれる優しさがある。

 

私はその作品に溢れる優しさに何度も救われたし、何度も背中を押された。

 

芳崎先生の短編の鮮やかさや、切り口の鋭さ、目線の優しさを感じる作品はまだある。 そのうちの一つである『鞄図書館』の最新刊であり、最終巻も5月に刊行される。

 

鞄図書館4

鞄図書館4

 

 



 

また、こちらの「マンガ図書館Z」というサイトでは無料でいくつか芳崎先生の作品が読める。

https://www.mangaz.com/title/index?query=芳崎せいむ

初期の短編集も素敵な作品揃いだし、『ネコとケント』も個人的に大好きな作品だ。

 

幅広い作品の中に、きっと今の自分にそっと寄り添ったり、背中を押してくれる作品、興味をそそられる作品に出会えると勝手ながら思うので、是非触れたことが無い方は芳崎せいむ先生の作品を興味があれば触れて欲しい。

 

 

 

ブログを開設して一年経ったよ。

はい!こんばんは!!

実は昨日誕生日で、昨年の誕生日にこのブログ開設したので無事に一年経過しました!ありがとうございます。

 

もっと色々と書きたいことは沢山あるし、観劇の感想もまめまめ書きたいんですが、感想って自分の中でかなり咀嚼して書きたいので構想を練ってるうちに時期を脱してしまうことがままあります。

結果メサイアとSLAZYの回し者みたいなブログになってますが(笑)(あながち間違いじゃないけど(笑))

やりたいこととやらなくてはいけないことが多すぎて、でも新しいことに手を出したくなってしまうので、その辺りはもう少し納めて行かないとなあ…と思った次第です。

 

年末のブログにも書きましたが、昨年一年は自分でも驚くくらい色々なことがあって完全に自分で自分が追いついていない感じです。

 

今年33歳でゾロ目になってしまったんですけど、女性って30代で厄年が2回あるので30代の半分以上は厄年なんですよね(笑)先日妹と「女は30代過ぎたら死ぬのか!?ってくらい厄年無双だよね。」って話をしてたんですが、女性の30代って心も体も環境も変わってくる時期なのかもしれません。

 

歳も良い歳なのですが本当に色んなことが大きくうねりはじめた気がします。第三者的目線の自分が「過渡期ってこういうことを言うんだろうなー。」って思っている今日この頃です。

 

変わること。

変わらないこと。

変わりたいという思い。

変わることが怖いという思い。

 

なんかまあ色々とごちゃごちゃしてるんで、今年一年は色々やりたいことをやりつつ、でも今まで好き放題自由にやってきたことを整理しながら納めて、これからに繋げていきたいと思っています。

 

あとやりたくないことは無理しない。

でもブログはもっと書きたいのでもっと書きます。

 

まあ、ちょうど今年も初めてのやってみたいことやってる最中で時間が無いのですが(笑)

 

しいたけ占いさんでもどうやら水瓶座は転換期らしいので

https://voguegirl.jp/horoscope/shiitake2018-h1/contents/11aquarius/

色々試行錯誤しながらまた33歳頑張ろうと思います。

 

このブログに足を運んでくださる皆様いつもありがとうございます。

 

またよろしくお願い致します。

 

 

2017年総括

2017年。振り返ると激動の一年でした。基本的に環境の変化が物凄く苦手で、自分から余り環境を変えようとしないホメオスタシスの塊の様な性格なんですが(これも良し悪しなのは自分でもよく分かっています。)そんなことを言っていられない位今年一年で結構色々なことが起きました。それこそ多分昨年末SLAZYのライブを観に行っていた頃の自分に言ったら全部信じてもらえそうもないことばかり(笑)

 

流石女の大厄33歳。(早生まれなので怪しいところなのですが…)

 

 

併せて兎に角徹底的に人に劣っていると思ってしまうので、楽器を続けているのも、ブログを始めたのも、好きなのも当然ありますが、楽器と文章に関してだけは人並み程度に出来て人に晒せるというほんの少しかつ唯一の承認欲求を満たせるものだ…という部分も大いにあります。

 

ホメオスタシスの塊であると同時に、それこそ劣等感の塊みたいな所もあってそれこそ面倒なオンナなんですが(笑)その面倒さをそっちのけにするくらい色々なことがあり、年齢的にも環境の過渡期なのかなあ…と思った2017年でした。

 

1番その中で変わってきたのが「無理をしないことを心がける。」ようになったこと。他人に評価される努力ばかりしていたのですが、「自分がどうしたら楽なのか。どうしたいのか。」と考えられるようになったことです。

 

人の評価って本当に置かれた環境や性格によって変わるので、今まではそれをどう上手く敵を作らないように合わせて行くかに尽力していました。でもそれは結局最終的に自分の首を締めることになるんだな…ということに少しずつ気づき始めた気がします。

 

「気づくの遅えよ!」

という感じですが(笑)

 

来年はもう少し自分の好きなものや、自分の大切にしたいものを、そして何より自分自身にもう少し優しくなろうと思います。

 

2018年の目標は

・無理せず好きなことを目一杯やる

・生活能力値を上げる

・判断基準を自分自身に置く

を掲げたいと思います!

 

それこそ承認欲求の塊で始まったこのブログに昨年一年お付き合い戴いた方々大変ありがとうございました!

 

最終的に書く書く詐欺の観劇感想ブログになってますが、もう少し来年はラフな感じに観劇始め自分の見たこと、思ったこと、好きなものを書けたら良いな〜と思っています。

 

私も貴方も2017年が素晴らしい幕切れでありますように。2018年が素敵な年でありますように。

 

来年も宜しくお願いします!

 

2017年観劇振り返り

またまた更新期間が開いて気づくと年末に!!感想書く書く詐欺をしながら書き切れておらず(書くつもりはある。)でも!年内のうちに今年の観劇を振り返りたい!!今年の振り返りは今年のうちに!

 

…ということで以下今年見た作品を羅列してみました。

 

【1月】
・スター☆ピープルズ!!
・ミュージカル『手紙』

【2月】
メサイア〜暁乃刻〜
・少年社中『天照』
・ALTARBOYZ

【3月】
・ミュージカル『さよならソルシエ

【4月】
・ミュージカル『刀剣乱舞』〜三百年の子守唄〜

【5月】
遙かなる時空の中で6 〜幻燈ロンド〜
・男水!

【6月】
・ミュージカル『レ・ミゼラブル
・舞台『刀剣乱舞』〜暁の独眼竜〜
・剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~

【7月】
・舞台『黒子のバスケ
・ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学VS立海
グランギニョル

【8月】
・ミュージカル『レプリカ』
四月は君の嘘

【9月】
メサイア〜悠久乃刻〜

【10月】
・Live Musical『SHOW BY ROCK!!』〜深淵のCrossAmbivalence〜

【11月】
・ミュージカル『デパート!』
・InnocentSphere『”4×4=0"//re-edit』

 【12月】
・DIAMOND☆DOGS 『サロメ
THE CONVOY SHOW vol.34
『asiapan』
池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE

 

体感的にはもっと色々観ていた気もしますが、自分が思っていたよりは実際の観劇作品量は多くない印象です。観劇だけでなくイベントやライブもちまちま行っているのでそれもそうかな…という感じではありますが。

 

独断と偏見に充ち満ちた個人的な今年度印象に残った作品ランキング

 

第5位

舞台『刀剣乱舞』〜暁の独眼竜〜

→私暁の独眼竜の話私凄い好きだったんですよね。顔見せ兼プロトタイプの様な前作の「燃ゆる本能寺」よりもより戯曲らしく、より踏み込んだ内容になった印象でした。元々末満さんの刀剣男子の解釈がとても好きなのですが、伊達政宗と伊達の刀を通してその解釈がとても分かり易く、それぞれの刀剣男子の行動や思いが歴史上の人物も絡めて上手く紡がれていく様がとても好きでした。都合が合わず新作のジョ伝は拝見出来なかったのですが、行った妹曰く「末満さんがやりたかった内容なのがよくわかるし、とても作品としても良かった。」と言っていたので本当行けなかったのが残念。来年夏の新作共々今後の作品展開が益々楽しみです。

 

DIAMOND☆DOGS 『サロメ

→「あ、芸術作品だ」って見た瞬間に思った舞台でした。歌もダンスも。人間の歌声と肉体って何者にも代え難く美しい芸術作品なのだな…と見ながら感嘆してしまいました。とりあえず演者の方々のそれぞれの美しい部分を全力で引き出す構成と演出をしていました。舞台と言うより極上の芸術を観た感じです。サロメは題材も独特でどこか妖しげな感じが全員男でその妖しい美しさを香り立たせるのもまた良かったです。

 

第4位

グランギニョル

 →こちらも末満さんの作品ですね。TRUMPシリーズは全て履修済みだったのですが、全て履修したからこその最後の希望に見せかけた絶望が痛くて痛くて…。あとは何よりキャスト力の強さを見せつけられた作品でもありました。他の作品はカテゴライズされている若手育成の側面も大きかった気がしますが、今回はメインキャストの実力が安定して強いとここまでとんでもないものになるのか…とひしひしと感じた次第です。メインキャスト、演技は勿論ですが、特に主演2人の美の暴力と言わんばかりの美貌ときたら…!内容は勿論ですが、あそこまで場面場面で画になる舞台を拝見することはなかなかないと思います。

 

末満さんとても好きなんですけど、時々凄い説明が多すぎで蛇足になってしまうような印象の台詞やシーンがあるのだけが勿体無いなあと個人的に思ってしまいます。…いや、凄い偉そうな上にこの私の発言も蛇足なんですけど…。

 

第3位

ミュージカル『さよならソルシエ

 →今年は個人的にミュージカルの当たり年だった気がします。『さよならソルシエ』は評判は聞いていたのですが、世界観や雰囲気がとても水に合って好きでした。原作の漫画をミュージカルを観た後に読んだのですが、本筋は変わらないのは当たり前なのですが、思ったよりあっさりと読めてしまい、ちょっと拍子抜けした覚えがあります。ミュージカルのあの世界観はテオドルスの嫉妬とも敬愛とも何とも言えない複雑な正負が混ざり合った感情や、浮世離れしたフィンセントの雰囲気を主演の良知さんと平野さんが上手く役を作り上げているからなんだろうなあ。と改めて2人の実力に感服する作品でもありました。

 

第2位

ミュージカル『レプリカ』

→観に行ってから胸のドキドキとキュンキュンが止まらない…!久しくこんなときめいたことあったかしら…いや!無い!!(反語)でも、ただの胸キュンラブストーリーではなく、取り扱ってる内容は現代的でデリケート。登場人物の置かれている環境や年齢に近い分感情移入しやすかったのかもしれません。ただ、そのデリケートさをうまいさじ加減で重くなりすぎずに見せるキャッチーで軽やかな音楽と出演者の歌と演技。小さな劇場で演奏者と3人の登場人物だけで歌が紡がれていくのですが、その世界にしばらく浸っていたくなる。そんなミュージカルでした。再演したらまた行きたいですね。

 

第1位

ミュージカル『デパート!』

→今年1番「観て良かった!」と思った作品です。こちらも先述の『レプリカ』と同じようにキャッチーで耳馴染みの良い音楽を実力のある出演者の方々が歌いあげていきます。ただ、内容は大仰なものではなくどこにでもいそうな、それこそ自分の隣にいそうな人々が迷って悩んでそれでも前を向いて大切な日々を送っていく話です。群像劇でミュージカルとなると散漫になりそうな気もしますが待っそんなこともなく!ちょっと毎日に疲れたら背中を押してもらえそうなミュージカルでした。こちらも再演したら見にいきたいし、出来ればいろんな人に見て欲しい。

 

以上こんなところでしょうか。

 

ちなみに何故メサイアを入れなかったかと言うと、メサイアに関してはブログ書きまくってるし、それこそ主観が入りまくるので除外しました。

…が!

やはり、書かずにはいられないので(笑)

 

鋼と暁と悠久見てください!!

 

悠久に関しては本当鋼・暁を経ての着地点としてこれ以上ない所に着地したな…という印象です。有賀といつきが背負ってきたものと、様々なものを喪い、同時に喪ったが故に様々なものを得てきたあの世代の5人の行く末として本当良いものを見せて貰いました…

これ以上話すと「いつきのアドリブの話が胸熱」とか「一騎打ちのシーンがエモい」とか「ラストの有賀の台詞がなんも言えねえ」とか騒ぎ始めるので…自粛!

 

 

推しも重要なファクターなんですが、基本的に推しが出てなくても気になる俳優さんや内容、演出・脚本だったら行くし、逆に推しが出ていても水に合わないと思えば行かないスタンスは貫こうと思います。

 

来年どの程度観劇ができるのか、そしてどんな作品に出会えるのか全く未知数ですけど(現時点で行きたい作品やチケット取ってる作品もいくつかありますが。)多くても少なくても自分の糧になるような素敵で楽しい観劇ライフが送れたら良いな〜と思う次第です。

 

また素敵な作品に出会えますように!

【観劇感想】ミュージカル『デパート!』

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皆さんお久しぶりです。こんにちは。
メサイア』観劇後抜け殻だったのと(笑)しばらく観劇予定が無かったので更新が空いてしまいました。
もっと観劇以外のブログもマメマメ書くようにしたいです。

さて、今回はミュージカル『デパート!』観劇してきた感想にお付き合いして頂ければ幸いです。(こちらも観劇してから少し間が空いてしまいましたが…)端的に言って本当にめちゃくちゃ素晴らしい素敵な作品でした!

きっとどこかに存在する誰かに似た人たちが繰り広げる優しい群像劇

「デパート!」は架空の歴史あるデパート”スクエアデパート”の中でクリスマス間際に繰り広げられる群像劇です。

仕事は出来るけどちょっと気弱で、自分の意思が無く周りに流されがちな渉外で社長令息のモリス。

そんな息子を心配するやり手のバイヤーであり社長のファーガソン

バリバリのキャリアウーマンでありながら家庭と仕事とのそれぞれのあり方に悩むビビ。

やる気に溢れて自分の意見を貫く為なら上への意見もいとわないやり手のデパートガールナミ。

スクエアデパート内の情報や噂話はお任せ!なチャーミングなエレベーターガールマリ。

地方から出て来た素朴で真面目な刃物職人の青年ピート。

俳優を目指しながらもオーディションに落ち続け、警備員のバイトをするイギー。

デパートでのショッピングを楽しむ、叩き上げの資産家のお得意様オズマン夫妻。

そして…そんなスクエアデパートを愛し、スクエアデパートの行く末を心配する創立者トト。

そんなどこかにいそうで、誰かに似ているスクエアデパートに関係する人々が、誰でも抱えていそうなそれぞれの悩みや事情を抱えながら、それぞれの道をゆっくり歩いていきます。


私が個人的に劇中で印象に残っているシーンは2つ。


まず1つはピートが父親の才能を越せないと確信し、取引を辞めたいとの申し出をするシーン。

ピートのその申し出がきっかけでモリスは父の偉大さに改めて気づきます。それぞれ偉大すぎる父親を持つが故の葛藤と苦悩。それぞれ似たような境遇で、似たような立場でありながら、それぞれの選んだ道は違います。そして、どちらの選んだ道もきっと苦しくて、同時に晴れ晴れとした未来に繋がっている。「頑張れ…息子よ…!」と別に自分の息子でもないのにエールを送って応援したくなりました。


もう1つのシーンは、オズマン夫妻が2人でクリスマスをスクエアデパートで過ごすシーン。

クリスマスという少し特別な日を、スクエアデパートという少し特別な場所で過ごす夫妻。何気ない時間。何気ない会話。ちょっと特別だけどいつも通りの日常であるかの様な風景。でも2人に残された時間が長くはないことを。そしてこの何気ない瞬間が何よりも替え難い、大切な掛け替えのない瞬間であることを。このシーン、涙が止まらずに私は客席でずっと泣きながら観ていました。正直書いている今でも思い出して泣けて来ます。「ほら、こうすれば泣けるだろう?」と言う御涙頂戴の哀しみの押し付けではないからこそ、より一層積み重なってきた沢山の互いへの深い愛情と、計り知れない哀しみが歌と演技に溶け込んで泣けてくるのです。

以上は私の印象に残っているシーンであり、それぞれの登場人物にバランスよくスポットが当たり、それぞれの関係性がそれぞれのキャラクターを見せながら絶妙に絡み合うので、好きなシーンや印象に残るシーンを聞いたら十人十色それぞれの感想が出てくると思います。
それくらい「デパート!」キャラクターにも作品自体にも魅力溢れた作品でした。

 

世界観を彩る魅力的な出演者と魅力的な楽曲


デパートは台詞が少なくほぼ全編歌で構成されています。途切れなく歌・歌・歌!!!しかし、出演者の方々の皆歌唱力の高さと滑舌の良さには感服しきりでした。上手い歌の洪水で鈍器で殴られるあの感覚(笑)そして、およそ台詞が歌なのに台詞が聴き取れないストレスがない!出演者の実力の高さを伺い知ることが出来ます。出演俳優さんは皆さんそれぞれの別の作品で拝見したことがある方が大変多かったのですが、特に愛加あゆさんの歌い方と音域の広さに脱帽!あとは、ダブルキャストは橋本真一くんのピートの回に行ったのですが、橋本くんも伸びがあって聴き取りやすい歌を歌う方だなあ。と改めて思いました。
同時にほぼ途切れない曲の演奏を2時間強生演奏で伴奏をされていたプレイヤーの方々にも始終感服しきりでした。(ピアノを弾かれていたのはこのミュージカルの作曲者でいらっしゃる伊藤靖浩さんだったみたいです。私の中で拍手が止まりません。)

先述した内容に重なりますが、魅力的なキャラクター、魅力的な出演者、魅力的な楽曲と演出、そして何より”三越劇場”と言う歴史あるデパートの歴史あるホールで、上演されたからこそより一層の意味と魅力を増した「デパート!」と言う作品。ここまで大きな魅力に溢れているミュージカルに出会えることはなかなかないかもしれません。素敵な作品に出会えたことを感謝する日々です。

また歴史ある”スクエアデパート”の面々と同じ様に歴史ある”三越劇場”で出会える日をねがってやみません。